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保健室の天井(ユウ)
目が覚めるとベットの上だった。
頭が痛い。お腹も痛い。腕が痛い。体全体が痛い。
「水森、大丈夫か?」
松原先生が訊いてくる。僕はうなずく。まだあまり動けない。
「すまなかった、あんなことに巻き込んで。」
続けて謝ってくる。先生のせいじゃありません、と言おうするけどまだ声が出ない。
「危ないのわかってて2人を残したんですか?」
「……2人……死んじゃったら……どうするの……?」
石町さんと鳥越君が先生に迫る。2人の顔は見えないがその声は震えていた。
「センセのセイじゃナイ。ボクがマモレなかっタ。セイレイなのニ……ゴメン……。」
タルトが謝る。それは違う、と否定しようとしたが、体が動かない。
なんとか頭を動かしてタルトの方を向くと、タルトのそばにムース、ワッフル、クレープと……もう1人、なんか透明な青いスライムみたいな感じのやつが浮いていた。
……もしかして、砂川さんの……精霊?
「ま、まぁまぁ、先生にもなにか事情があったかもしれないでしょ?とりあえず水森くん目が覚めたんだし……あとはえやみんでしょ?」
「……露季ちゃん……。」
……そうだ、露季……露季は…………




