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不滅を狩るる ~ 終末の傭兵に二度目があったなら?→紅をぶった斬れ!!!~  作者: 六津井パラピポチ


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「贄なるもの 九」




 ◆



「姫様も酷いことをするなぁ。まだ子供じゃないか」


 きらりと白い歯を煌めかせた大男が、メテウスに手を差し出した。

 幌馬車から降り、ペコリと頭を下げる。


「ありがとうございます……マイティ様」


 メテウスが踏みしめた地は草原である。

 小川が流れ、藪に林も点在している盆地の中の草原だ。ガレアーンはそれが無性に気に入らないようで、醜く狭い草原だと愚痴を言う。遠大な荒野を愛する遊牧民の感覚は、メテウスにはまったく理解がおよばない。


 一行は任務を与えられていた。

 ガレアーンとメテウス。そして初対面の戦士二人。

 略奪の憂き目にあったルモネの街まで徒歩ですすみ、街に待機していた二人の戦士と合流して旅装を整え、山向こうへやってきた。

 小川に沿ってえっちら進む四人は、ようやく互いの名前を覚え始めたところだった。


 地元の山仕事をする人間しか知らないような険しい山道をたどり、馬が難儀する場所では旅と盗賊の神に祈り〈蔡道ハレイ〉の法術を祈って幌馬車を通す。ときに滑車を用いて馬車そのものを吊り上げる難所まであった。


「ボウズ、道をつくれて損はないぞ。食いっぱぐれがないし、雑兵扱いはされん!」

「うっさ……バカマイティ、声が大きい……」

「イドシオン、なんだその声は!? 朝食が足りなかったのか!?」

「だっっっる……ちょっと斥候にでてくる……戦士ガレアーン、いくよ」

「はい!」


 暑苦しい戦士マイティに、こちらの地勢に詳しいという女戦士イドシオン。二人はテンションが真逆だが、足の遅いメテウスに不満の一つも漏らさない。斥候も欠かさない。ブウェイック家の支配下にない領主が治める土地だから、ふざけていてもどこか真剣味が隠せていない。

 第一印象に”仕事をしている人たち”。

 そんな彼らにロワットラが、メテウスを連れていくよう命じたというのだから、なにか理由があるのだろう。嫌な予感がやまない。


 ……どうして自分はここにいるのだろうか?

 伸びをしながらテクテク歩く少年を、戦士マイティが気の毒そうに見下ろす。


「ボウズ、その年で馬に乗れないのはやっぱり不格好だな。同情するよ」


 あの蔑みにも似た同情の視線に、メテウスは頬が熱くなる。

 1パーセントは貴族だというほぼ虚構の自負を胸に、キリッとした顔で反論する。


呪い子(ハラー)に呪われただけで、本当は乗れるんですよ? ロワットラ様が解決策をみつけてくれるという話なんですが」

「うーん、あまり期待しないほうがいいのではないか?。姫様は他人の事情など気にされる方ではない。なんなら味方を殺しても気にされる方ではないしな、ぐわはは!」


 ──評判がすげえな、ロワットラの姉御……。やはりエリート蛮族……凄いのかもしれない……。ハッ。いや凄くはないな……。


 メテウスはだんだん洗脳され、野蛮な人間を尊敬してしまうようになっていて、ときどき正気を取り戻してハッとすることがある。


 それにしても馬に乗れないのは辛かった。

 ガレアーンが格好良く乗りこなす使役魔獣、〈龍馬〉に相乗りしていたが、ブウェイック家の勢力圏から外れたため、不測の事態に備えたがったガレアーンにうち捨てられて、荷物と一緒に幌馬車に閉じ込められていた次第である。


 馬車の中に閉じ込められるのも気鬱だが、草原の散歩が爽快と感じたのははじめだけで、長く歩くと疲れて飽きるだけだ。空を見上げてみても、快晴に鷹が舞っている姿をみて不安になる。鷹狩りをしている人間がいるかもしれなかった。


 ……不安だぜ……。


「すぐにイドシオンたちが帰ってくる。そしたら休憩だ。ほら、体がなまらないよう、足をあげて歩け!筋肉がつかないぞ!イッチニー!イッチニ!」

「はは……イッチ、ニ……」


 ……なんか、ノリが合わない。


 直毛の金髪を赤紐のサークレットでまとめているお洒落な戦士マイティは、白い歯を見せびらかすマッチョでナイスガイだったが、なぜかときどき上半身裸になって筋トレをすすめてくるので、メテウスは本能的に警戒していた。あと顔がめっちゃ濃い。


 しばらく腿上げ運動を強要されていると、二頭の馬が草原の彼方にあらわれた。

 両方が鱗に覆われた〈龍馬〉である。

 〈龍馬〉は軍事用の使役魔獣であり、単なる旅には用いられない騎獣だ。維持コストが高く、気性も荒いうえ、希少な使役魔獣。軍人か貴族くらいしか扱わない。


 〈龍馬〉の気配に怯えたのだろう、川向こうの林から鳥が立ち、騒々しい群れが空に黒い点々となった。

 エーテル銃があれば暇つぶしにぶっ放して、ヤマシギやバンでも狩猟したい春先である。メテウスはひとしきり猟を楽しんでいる自分を空想して心を慰めた。


 やがて二人の女戦士の乗る馬が草原を大回りして戻り、幌馬車に並走する。


「だっる……疲れた……。人、いないし……はぁ、病む。無駄な警戒かもね……」


 戦士イドシオン。無表情で、平坦な声をしている。病的に蒼白い肌をした、甲冑を着こなす女戦士だ。仕事だというのに意欲がまるでないので、こいつもなにかおかしいのかな?とメテウスは警戒する。


 ガレアーンは変な同僚に腐ることなくピシィと背筋を伸ばしている。


「戦士マイティ、報告申し上げます。進路5サクートに兵は見当たりません。村民が言うには、〈異界〉があらわれてから兵隊を見なくなった、とのこと。このまま進めば半日で〈異界〉に行き当たると言っておりました」

「ふーむ、なるほど。安心しろ、諸君」


 マイティは浅黒い顔を笑顔にして、濃い金髪を撫でつけた。人の良さそうな笑顔にきらりと覗く歯の白さ、メテウスはなんとなく気に食わない。


「人がいないということは正しい方向に向かっているということだ! 我々の任務は覚えているな?」

「ハッ……レナツァイト家との緩衝地帯に発生した〈異界〉の実地確認です」


 任務は、新しく発生した〈異界〉の調査と説明されていた。

 ガレアーンが真面目くさって言う。


「〈異界〉の征伐は戦士の義務ですから、隣国とはいえ確認しないわけにはいきません。意義ある役目かと!」

「ワハハ!初々しいなぁ!単なる斥候だ、気を張るような仕事じゃない!」

「ハッ……!」


 戦士とは人間と戦う者である以上に、魔獣と戦う者なのだと、ガレアーンはまじめくさっている。メテウスが半目で『なに良い子ぶってんだこのメスガキ……?』と見ていると、邪気を察したガレアーンにこっそり石を投げられて肝が冷える。


 ……異界の偵察か。戦士が集められたのは理解できるが、なぜおれまで……。


 メテウスは〈異界〉に入った経験があまり多くないから、不安は増すばかりだった。


 ────〈異界〉。

 魔獣を魔獣たらしめる唯一無二の特性は、人の魂を好んで喰らうということ。魂を喰らうからこそエーテルを扱い、エーテルを扱うからこそ強大無比な災厄と化していく。人間がエーテル親和性種としていくら超常の力を扱おうとも、魂を喰らう魔獣にそのまま力をスポイトされるので、生存競争は拮抗している。


 そしてじゅうぶんに魂を喰らった魔獣は、魂の比重が逆転し、世界を侵食する穢炉エーテルを纏う、とされていた。

 異なる法則、異なる生命、異なる世界。

 魔獣の魂が階層レイヤーを覆し、魔獣の夢見る世界を局地的に顕現して禁域を形作る。

 そうして汚染された土地が〈異界〉と呼ばれた。


 異界は人類から土地と命を奪うだけでなく、生存競争を繰り広げる魔獣が〈蛹〉を形成した証であり、〈蛹〉から何が飛びでてくるかわからないがゆえに、人は多くのリソースを費やして〈異界〉を征伐しつづけなければならない。貴族とは古来、戦う力のない人民を魔獣から守り、〈異界〉を征伐する騎士でもあった。人里の近くに存在する〈異界〉は喫緊の問題でなくとも、絶対に許容できる存在ではなかった。


「流れ者の冒険家なんかに任せてはいられません。〈異界〉を征伐しないと、魔獣が溢れ出ます」

「そのとおり。義務というやつだな。民草は有害な〈異界〉を見つけたら真っ先に領主に助けを求めるし、足弱の子供や老人に最低限の食料を残して、土地を離れる。人影がないということは早期に〈異界〉が見つかっていたのだろう。フルーシャ族の虜囚が言っていたことは本当だということだ」


 ルモネの街が襲われた原因は〈異界〉にあった。

 〈異界〉から逃げだしたフルーシャ族は玉突き事故のように押し出され、山間の街を略奪した。財産を奪って新天地を探す糧とする、と、少なくとも虜囚はそう言っていた。あまりにもありきたりな、戦の原因だ。


 メテウスはひどくつまらない気分になった。


 ──人間は、飢えて死ぬくらいなら、奪って生き延びようとする。


 ある種のバッタが過密状態で生まれ育つと、いきなり羽根を生やして災害”飛蝗”となるように、人間はあまりにも苦しい状況に叩き込まれると、他人から奪う生き物、通称” 賊 ”になる。


 メテウスが傭兵をやっているあいだ、戦乱の土地でさんざ見てきたことだ。


 一人の人間の意思や人格など関係がない。どんなに倫理観のしっかりした人間でも、理不尽にうちのめされ、人間を殺さないと生きていけないと感じた瞬間、人間をぶっ殺す生き物にメタモルフォーゼするのである。

 

 人を殺せない人間だったり、人を救おうとする人間が一定数いるのと同じで、人を平気で殺せる人間も、人を殺せるようになる人間も一定数いる。このままでは殺されると感じた人間は、一定の確率で”賊”という生き物になるのだ。


 それは彼らが特別に悪人とか、残酷だからではない。

 戦争と貧困には、人間を人殺しに変えるトリガーが仕込まれている。

 賊と聞くと誰だって声高々に非難するものだけども、実際に家族が飢え始め、なんの罪も犯していない乳幼児が冷たい死体となったとき、その運命に怒りを抱かない人間は存在しない。

 その怒りは社会や人間に向けられる。そして、飢えていない他者がなんと言おうとその怒りには絶対的な正当性が宿ってしまう。

 理不尽に打ちのめされた人間は、あらゆる倫理に規範を捨てて、奪うことを覚える。

 踏みにじられたと感じた人間は、踏みにじることを躊躇しなくなる。


 転じて、多少聡い者は、飢え始める前に、身内が死ぬ前に行動を始める。人間には知恵と生存本能があるからだ。

 多少人でなしの人間は、飢えてもいないのに他人から奪い始める。彼らは飢えてはいなくとも、不安だったり、恵まれなかったり、親がクズだったりした段階で、世界に奪われていると感じたからだ。



 これはもう高尚な倫理観や理性では抑えようのない本能というか、人間という生き物に、不運や確率で顕在化するB面でしかなく、そういった人間が混乱で大量発生したり、あるいは虫みたいに殺されるのも、自然現象に近い。


 だから、建前や良識では悪とされつつも、賊は無限にポップして洞穴とか山から湧いてくる。それは表面的には賊がいないということになっている都市の中でもそうなのだ。名前を変えて、いつも賊は我々の側に潜んでいる──むしろすべての人の心のB面に、賊は潜んでいるのだ……幼虫の卵みたく、目覚めのときを待つもうひとりの自分が……。


「な、なんていう生き物だ……なぜおれは人間なんかに生まれてしまったんだ……」


 暇をもてあまして邪悪な妄想が止まらなくなったメテウスが陰鬱な気分に浸っているなか、唐突に戦士イドシオンが発言した。


「ねえ!季節をまたいで征伐されてないんだから、簡単な〈異界〉じゃないしぃ……もう……いいんじゃない?」


 〈異界〉を倒そう!と義務感に燃える戦士二人を眺め、耳に金属製のピアスをバチバチに装着しているイドシオンは、ダルくて眠そうな冷たい目をして言う。

 冬の海のような極寒の瞳だ。熱情は感じられない。


「もう帰んない?」


 ガレアーンは珍しく唖然として口を開いたままになった。


「は……? ど、どういう意味でしょうか?」

「〈異界〉の中まで行くのは面倒だし、帰らない?っつってんの」

「いえ。姫様からは〈異界〉の性質だけでも探ってこいと……」


「だっる……。上の命令なんて、素直に聞いていたらすぐ死ぬよ?

 あんたリヤルトの娘でしょ?あんな陰険謀略ヤローの子供なのに、変に真面目だね。かわいい子。かわいい子どもは愚かな子ども。賢い子どもなんてかわいいもんじゃないからね? ふへぇ……」


 メテウスが観察したところ、このイドシオンという女、ブウェイック家に忠誠心を持っていない気がする。気がするというか自白している。メテウスには共感しかわかない不真面目な態度である。


 ──そう、おれはこんな腐れ蛮族どもに親近感なんて絶対に感じない、いつでも全員裏切って出奔してやるからな……。


 反骨心を大切にするメテウスだった。

 メテウスは最近、自分がおかしくなっていることに気づいている。


 蛮族生活には蛮族なりの居心地のよさがあり、それはまるで畑仕事をして生きるような晴耕雨読の感覚だ。毎日言われるがまま敵と戦っていれば、深く物事を考えなくてもなんとかなる気配があって、そこにはシンプルな安心感と誇りがある。


 時間という概念そのものが、前に進むのではなく、循環して永遠に巡るという別の観念に変わりそうになる。人生とか未来とか全く存在せず、”どうせ戦争で死ぬんだから酒を飲めればそれでいいか!”という空気がある……

 

 メテウスは怯えている。

 ……南国の人間は怠け者とよくいうが、こういう感覚なんだろうな……。そりゃ働かんわ。


 油断して洗脳されれば、骨付き肉を片手に半裸で雄叫びをあげて突撃し、原始的な死を迎えそうで怖い。


 メテウスは自分が洗脳されはじめていることを自覚していた。


「……ちらり」


 盗み見た。

 見るからに……筋肉。

 タンクトップ姿の戦士マイティが俊敏に腕を振り上げた。口をOの字にして、役者ぶった大げさな表情で怒声をあげている。メテウスは仲間になりたくない気持ちでいっぱいだ。


「任務を切り上げるだと!? ありえない!命令権は俺にある!

 イドシオン、気の持ちようだぞ!もっとガッツだせよ!きみに気力がないのは筋肉がないからだ。

 奥歯を食い締めれば力が倍になるように、筋肉があれば感情も気力も強くなる。

 もちろん筋肉の少ない女性にすすめるのはお門違いだとはわかっているが……どうだ?トレーニングしないか?」

「めっっっっんどっ……この筋肉主義、なに言ってんのかさっぱりわかんないし……女に肉つけろとかフツーいう……?」


 戦士マイティはニカッと白い歯をきらめかせた。メテウスがひっそり人工物みたいで気味が悪いと考えている、一部の隙もない歯並びである。


「あさはかだな、イドシオン。

 ここを使えよ……この世すべての問題を解決する聖なる宝盃(ホーリーグレイル)とはなにか?

 そう、パワーだ。すべての問題はエネルギーの問題に行き着く。つまり筋肉だ。パワーさえあれば人間は正しく、パワーのない人間よりも強い。


 弱者と強者がなぜ生まれるか?

 この世はパワー比べの原理に支配されている、そのことを否定しても理がそうなのだから従う他ない。

 こんな簡単なこともわからないのか?」


「……なに言ってんの……おげっ……マジで吐き気がするんですけど?」


ここを使えよ、イドシオン。

 エントロピーという言葉を知っているか?

 あらゆる系は冬に行き着くのだそうだ。

 不可逆な冬への進行、やがて世界が行き着くであろう絶対的な平衡状態がある。そしてそれに抗う力を”負のエントロピー”というそうだ。人間の最終的な平衡状態は死だ。死に抗う力……そう、負のエントロピーを他から奪うことで人は個人という小さな系でエントロピーを誤魔化す。それが闘いともいえる。

 おれたちは理に抗うために筋肉を鍛え、負のエントロピーを蓄えなければ死ぬのだ……つまり筋肉は死に抗うパワーといえるな

 世界の冬という極寒に抗うためには、宇宙の創造と破壊をも超越する越冬隊を結成するしかない!筋トレは宇宙に打ち克つための方法なのだ!」


「うぅ……なにもかも筋肉の多寡にいきつくの意味わかんない……あのねぇ。あーしはイカれたバロート人じゃないの。出向なの。契約戦士なの。文明世界からやってきた外交官なの。なにもかも筋肉の大きさで考えるアンタと違う。何回言ったらわかるんだバカマイティ。こんなところで命をかけるほどあーしの命は安くない、わかった?わかれよ」


 ──け、契約戦士……?

 古の騎士は契約によって何人もの王に仕えたというが、その戦士バージョンか?メテウスは混乱した。

 戦士マイティは角度によって浅黒くテカる顔でキラリと笑う。まるで内臓を悪くした精力的なオッサンみたいな肌色だが、メテウスの見たところ25は超えていない。風格は55歳くらいあるが……。


「イドシオン。そんな寂しいことを言わないでくれ。共に地獄のメンネルブントを潜り抜けた仲だろう?戦士たるもの時に矛を交えることはあろうとも、その友情は永遠だと信じている……これで男なら閨を交わしていたところだ」


「き、きっも!

 だっっっっる……ねえ?わかってるよね?

 この任務、きなくさい!

 ねえ!!!

 こんなガキ連れてきて!

 このガキ、どうすんのさ?」


 急に指さされたメテウスは動揺して小刻みに周りを見回した。自分しかいない。


「ロワットラ様肝いりの、神象ヴァグナ持ちのガキ!それも呪われてるって?もうダメじゃん。こいつそのうち爆発して死ぬじゃん!なにかあるよこの任務……!」

「!?」

「ぷっ……」


 どうやら時限爆弾だと思われていたようだ。

 メテウスは、含み笑いを漏らしたガレアーンを切ない目で見つめるも、無言で馬を操り、ポテポテ離れていった。


「お前はなぜこんな筋肉もない子供を警戒するんだ?悪い子じゃない。見る目がある、オレの鍛えられた体を褒めてくれたからな!」

「しゃこー辞令ってことばしってる?ばっっっかすぎる……あはぁ」

「馬鹿はどちらだ?他人の言動をなんでも悪くとって、賢こぶる。まるで甘えた子供だ。悪いくせだぞ」

「なにをう……?」


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