487話 まだ聞こえる雑音
「気を取り直して1校目、椋木大学の学食です!」
ステージ上の不審者は、スタッフが排除することに成功した。そして、椋木大学の学食は…ホットサンドとコーヒーだ。
「これが…学食!?」
「涼が言ってたのって…?」
「あ、これじゃないです。モーニングセットって書いてあるでしょ…」
味は美味しく、どこか懐かしかった。次の大学は早かった。宗高大学のメニューだ。
「これだよ!これ!」
「美味しいんだよ…豚肉ときくらげの卵炒め定食。きくらげって結構難しいんだ…」
次は初出場の長光国際大学だ。
「このスパイス…すごいな…」
「何の料理か…わからない…」
次は優勝候補の浜中大学。
「うん…うん…」
こうして前半戦が終了。13校中の7校が終わった。
「…まずまずだったわ…」
「後半は実力のあるきらら大学や大海大学、新規勢の冬岡学院や豊嶋が待ってますから…」
「それにしても前半は…宗大か浜大の2択でしょうね…」
後半戦は13:00開始、30分の休憩ももうすぐ終わる。この休憩中、ステージでは学校の宣伝を行っていた。そして鐘が鳴る。豊嶋大学の学食が机に置かれた。後半戦の開始だ。
「へぇ…カレーは色々と奥深いよ〜?」
「…次はきららか…って今年はすごいな!」
きらら大学が出した学食は、ペスカトーレとマルゲリータピザだ。
「まさかパスタを出すなんて…勝負を捨てに行ったのと同じ…」
「それどころか…これでよく許可が出たな…」
しかし、予想とは裏腹に味は美味しく、学食に出しても遜色ない感じだった。
「さて…次は大海大学かぁ…」
大海大学も…パスタ勝負に出た。
「ミートソース…ご飯でもよかったでしょうに…」
「味は美味しいの。でも、そうじゃない…ところで涼さんは?」
「…最初の話でしょ?確かに信じられない…けど、次の中町大学のことよ」
その通り、中町大学は学食にスムージーとステーキを用意した。
「…粉っぽいスムージーなこと…」
「タンパク質なら嫌ってぐらいに取れますね…」
「…感想は後でですよね?」
こうして13校の採点が終わり、集計に入る。今年のエキシビションは運営委員会の方針で学食のあり方…ではなく、普通に学校の宣伝と有名歌手Sun.(20)のソロライブを行った。そして、講評に移動する時…再び事件は起きた。
「…おい!聞こえてるか!」
「あちゃ…またやってるよ…」
「だいたい何で私たちが退場しなきゃならないんだ!」
「学食なんてゴミ。給食と同じ。あいつも同じ」
「講評に行く前に!あいつの悪行を紹介しよう!」
「好きだった女の子を振った。サイテー、育児なし。ゴミ野郎」
「自分はどこか頭いいアピールしててうざかった!いつもクラスで好成績…鼻につく!」
「みんなに優しかった。なのに私たちだけには冷たかった。最悪、人を選ぶのって何さま?」




