485話 ある単位
9月25日、水曜日。単位の結果発表だ。
「そもそも学園ごとに単位の取り方や基準は違う。そこで、今回は魔王様が事前に決めたやり方に従う」
魔王が決めたやり方はこうだ。単位は125以上、必修の単位を取りきれていること。この2点だ。
「まずは上位から発表する。トップは…150単位の…私!桜木葉子!」
「ちなみに2位は144で森山梨穂、墨染吉乃、豊川沙恵、倉田真音、杉野享弘、夜ノ森沙織の6名!」
「次は…飛んで7位!神崎飛翔と中根明日海の140単位!」
「次の10位は138単位、石原ひより、日影駿平、児玉沙代里、星野雪の4人!」
「ランキングやめよう!次はガクッと下がって131単位、これは…雪村波音…君だけだね」
「次は130単位。卒業する人の平均はここだね。内山ひなた、森中早苗、水窪さくら、折尾クロエ、綿帽子好海、幸崎壮、持田桜子が該当するね」
「そして…次は…」
「126単位…」
「銀水恵斗と小鳥遊葵、茅野心愛の3名が該当する」
「最後に125単位!」
「…蟹江京子と天河きらり、2人がここだね」
「全員大丈夫だった。ということだね…」
「ギリギリでも…よかったよ…」
何の問題もなく取得単位が発表されたが、結局何の時間だったんだろうか。それはそれとして、何事もなくてよかった。そしてみんな、持ち場につくのだった。
「今日は審査員の打ち合わせだと聞いたのだけど?」
「まぁ、そうですね…全ての学校のメニューをまとめておいたので、ご確認をよろしくお願いします」
「…雪村さん、ちょっとよろしいですか?」
「はい、なんでしょうか」
そう伝えたのは副審査員長の川浪涼。彼女が指摘するのはメニューへの違和感があったからだ。
「…学食として相応しくない料理があると思うのですが?」
「…涼さん、今それを話したところで変わりませんよ」
「そもそも…メニューにケチをつけるならその学校に行けばよかったのではないか?」
次々出てくる正論に、なすすべなく負けていった。
「それはそれとして…とうとう次の火曜日ね…」
「そうですね〜」
「まともな後輩たちが…まともな料理を作ればいいんですけどね…」
こうして、今日の活動も終わり、帰りの電車の中…
「学食?オワコンでしょ」
「そもそもうちら給食よりコンビニ飯の方が美味しかったし?」
「この世界って…どうして学校だとか…そんな集団に縛られないといけないの?」
不満が募り、電車に暗雲が立ち込める中…
「そうだ、学食コンテストを妨害しちゃおうよ!」
「え!?それ大丈夫…なの?」
「正面突破のゴリ押しでどうにかなるでしょ」
「…君がそう言うなら、それでいいけど…でも、私は止めたからね!」
そして…来る当日。大歓声の中でコンテストは開催される。




