484話 C級恋愛
9月24日、火曜日。本番1週間前ということで、会場は準備を始めている。
「と言っても、書類の確認とかだけなのよね…会場の設営はセンターの職員がしてしまうし…」
「でも、書類の確認は重要よ。それに、当日の検査も重要。去年、大変なことをしでかした学校があったでしょ?」
去年のコンテストでは、謎の激辛調味料をかけられたため、公平な評価ができなかった審査員がいた。今年は徹底的にチェックを行うため、それを防げる…と確信している。
「審査員の方は楽そうでいいわね〜」
「真音、それは違うよ」
「そりゃそうだけど…」
「たしかに審査員は準備はしない、そこは楽だけど…その分本番は厳しいぞ」
「壮…あんた…」
「…なんだそのC級な恋愛は!」
壮にときめいた真音、一方飛翔は…別の人に捕まっていた。
「だから、ここはこう!」
「次にこう!」
「そしてこう!」
「…そんなパフォーマンスないでしょ…学食に…僕は帰るからね…」
「えぇ〜」
「きらり、好海、クロエ…あなたたちは違うでしょ!」
「波音の言う通り…」
飛翔は開放される…わけなかった。
「飛翔、ねぇ…お嫁さんっている?」
「いるよ!結花さん、ひよりちゃん、ひなたちゃん…あと雪と京子と真音もか」
「そう…私もその中に入れてもいい?」
「心愛が!?」
「私じゃダメなの!?…私の!飛翔!なのに!」
「…そんなに僕のことが好きなの?一途になれない優柔不断タイプの自分だよ?」
「いいじゃん。優柔不断ってさ…悩みに悩んで、結果を出すタイプだと思うの。その判断って間違ってるとは思わない。だから、いいじゃん。私と結婚しよう?」
「いい話風にまとめてくれてありがとう。とっとと静かにしないと口を縛るわ?」
「真音ちゃん!私の味方になってよ!」
「心愛、飛翔がドン引きしてる。これじゃダメ。丁寧に扱ってこそ、飛翔するってことよ」
「そうなのね…」
「それはそれとして飛翔、今日の夜、ベッドね!」
「はぁ!?」
「真音ちゃん…やりすぎ…」
そして翌日。
「太陽の会は単位大丈夫よね!?」
「私と葉子は大丈夫でした。どうやら去年の卒業試験でこのような事態が起きてしまったため、私たちにも調査命令が来ております。明日までに確認をよろしくお願いします」
「はい!」
実は去年の卒業試験の際、確認が不十分だったために試験に合格した人物が単位を取るために留年をする事態が発生したのだ。
「去年の卒業試験の合格者は37名、その中の17名が単位を取ることができずに留年してしまった。我々の中にもいないだろうか?」
「まぁまぁ、明日ゆっくり話しましょうよ。きっと我々の代は…」
「そういえば沙恵、全員の成績表持ってなかった?」
「あぁ…吉乃が頼んでたやつでしょ。持ってる。明日持ってくるでいい?」
明日、衝撃の結果が…待ってると思うかい?




