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481話 なぜなぜこうなった?


9月15日日曜日。みんなの広場で事件が起きた。


「…おはようございます…わぁ!?!?」


結花は起きて早々、大変なものを見てしまった。


「また荒らされてるんだよ…結花さん…」


飛翔もこの現実を受け止められず、ただ茫然としていた。


「落ち着きましょう…まず昨日は夕食を作りましたわ…飛翔さんが」

「そうね、昨日作ったよ…カオマンガイ」

「美味しかったですわ…特にあのタレが…」

「カオマンガイの味の3割は決まる…ってそのもうちょっと後です」

「…そうだ、監視カメラがありましたわ!」


室内を監視するカメラの映像、2人が部屋に入る所までは確認できた。そして、深夜1時。


「うらぁ!こんな場所!」

「天使にさせてくれなかった罰だ!」


結局部屋は荒らされ、まるでこの場所が台風の通り道のようになってしまった。さらに、大切にしていた観葉植物とウォーターサーバーまでもが盗まれた。


「この場所は警察に任せるとして…このままわたくしたちが運営しても…うぅ…ぅ…」


結花は我慢できず、とうとう泣き出してしまった。ここ2,3年守って来た大事な場所をこんな形で傷つけられたら…それは涙以外にどんな感情が湧くのだろうか。


「警察には通報しておいたから…結花さん…」

「…もう嫌です…わたくし…」

「警察の後をついていったら…なんだこの惨状は!」

「初音さん…もう…結花さんは…」

「飛翔には悪いが…しばらく私が住むことにしよう。飛翔は別の部屋を用意してくれ」

「…飛翔さん…申し訳ありません…」


飛翔は荷物をまとめると、そのまま家を出た。しばらくは家無し宿無し生活だと思う。もちろんそれまでに解決すれば、より良いのだが。


「結局、ここだよなぁ…一般利用はダメだけど…」


飛翔は浜中大学の学食にいた。学食サークルの活動を邪魔しないように、食券を買って列を待つ。いつのまにか列ができていたのに驚いていると、順番がやってきた。


「はい…って!?飛翔さんですよね!?」

「その声は…ことりちゃんか…卒業したはずでは…?」

「…実は、涼音ちゃんのリハビリを担当しててね…夏帆ちゃんもいるよ。」

「ちょっと待って!?涼音ちゃん退院したの!?」

「飛翔さん!お久しぶりです!」

「…どうして…落ち着いているんだい?」

「それはおいおい話すとして…私、卒業したんですけど…後に2単位落としてたのバレちゃったんです〜卒業試験には合格したので、単位取り終わり次第卒業なんですよ〜」

「それで、ことりちゃんはその講義が後期なのでまだ留年してるってわけ…去年の他校の卒業生も結構こんな感じらしいですよ?」

「単位チェック…しっかりしなきゃだよ…」

「飛翔さんたちの代は…」

「それね、無かったんだって。葉子と梨穂が言ってたから確実」

「よかったです…ところで、その鞄は…」


飛翔はことりと夏帆に起きていることを伝えた。

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