480話 Wish for...
「そうだよ…もしかして、弟子になりたかった?」
真雪は咄嗟に否定した。しかし、その身体は正直だった。
「弟子になりたいのなら…」
「私の弟子になりたいの?」
南川先生は神出鬼没なのだろうか。なぜか後ろから現れた。
「飛翔が私の弟子になった理由…というより弟子の基準を教えましょう…千織、恵未、由依…彼女たちってなにが共通点だと思う?」
「…忠誠心?」
「僕は腕前と教えられました…」
「…腕前は半分正解よ。そう、半分」
「残りの半分は…いったい…」
「…まぁ、それはそれとしてさ。私たちがなんで来てるか知ってるよね?」
哲平は1人大きな声で叫んだ。どうやら本気で料理対決がしたいと考えていたらしい。しかし、実際は全く違う。
「…4人目の手がかりを探しているの。4人目の弟子。でも、どこにいるのかわからないの」
「そこでね、この大学近くで力を使ったんだけど…そしたらここで飛翔くんの気配を感じたんだよ」
「…佐和さん、貴女はきっとわかるよね?」
「私…わかります。ただ…彼女は…」
「いいの。わかってる。それと哲平くん、君の動画のどこかでこの画像を入れておいて欲しいの」
その画像は、4人目のシルエットと特徴だった。まるで警察署にある行方不明者の写真のように少し怖い。
「…それじゃあ、私たちは行くわ…飛翔、20にあの場所で」
そう言い残して、彼女たちはどこかへ向かった。
「…飛翔、もう少しだけお願い。京子と雪も…帰らないで」
「どうしたの?」
「私…気づいたの…やっぱり…私たちだけでゆっくり料理がしたい!」
「…きっと叶いますよ。私は信じてます」
「ひーくん次第だよ。みんなの広場、そろそろ後継者を探さなきゃ」
「…僕の仕事、忙しくなりそうだね」
「…飛翔がいなきゃダメなの!私、京子、雪、さくら、飛翔…この5人じゃないと!」
「この話さくらさんがいれば…どれほど嬉しかったのでしょうか…」
「さくらは今日…」
さくらは会場で監視員の講習を行っている。会場では、学食コンテストのために色々な準備が進んでいる。
「…僕は僕の準備を始めるよ」
「ところで!私たちはどうすればいいの!」
「コーン茶たちは…って、もうこんな時間なの!?」
「そうよ…ところで飛翔、実は言ってなかったことがあるの…」
「冬華ちゃんだっけ?どうしたの?」
「…唐突なんでだけどさ…私のこと、覚えてる?あの時、傘を貸してくれた…」
「昔のことだよね?覚えてるよ。転生する少し前に、傘を貸した…まさか冬華ちゃんだとは思わなかったよ」
「今、返そうかなって思ってるんだけど…」
「…いいんだけど、どうして?」
「…私、あの後死んじゃった。元々死のうとしてた時に傘をもらったのはいいんだけど…まさか帰る時に事故にあっちゃうなんて…えへっ!」
「えへっ!じゃないよ!笑えないよ…」




