478話 唐突に始まる(ry
9月10日、11時。西町のビルの12階に13人が集まった…わけではなく、審査員の顔合わせと実行委員長が審査員への申し送り事項を話すのだ。
「お集まりいただきありがとうございます。今年の実行委員会委員の雪村波音です。本日は審査員の顔合わせと、コンテスト概要、審査項目などをお話いたします。まず、審査員の皆様の自己紹介をお願いします」
「はい、今年も審査員長を務める白梅千織です。最近は学食の技術が向上している一方、独創性や美味しさなどにおいてはおざなりになっている印象があります。今年の学食コンテストでは、独創性や発想力を中心に見ていきます」
「今年は審査員が8人と大所帯ですので、次々自己紹介をお願いします」
「副審査員長の川浪涼です。今回は公平な審査を務めます」
「審査員の幸崎壮だ。ミシュランの壁は厳しいと思うが、学生には頑張ってほしい」
「審査員の百鬼陽菜。民間シェフ代表らしいね。よろしく」
「審査員の大久保悠一だ。きらら大学の学食の監修、部の指導、栄養士を行っている」
「審査員の神崎飛翔です。学食レビュアーとして美味しさを評価します」
「審査員の内山ひなたです。審査員代表として、張り切ります!」
「審査員の南川望愛です。浜中大学も負けてられません!」
「そしてスペシャルな審査員として3人呼んでおります。それは本番までのお楽しみです」
「あ、はい」
「次に今回の大会の概要です。桜木さんと森山さん、お願いします」
「はい。今回は全学校の学食を食べて一番評価が高かったところに最優秀賞が送られるシステムです。出場校は浜中、中町、きらら、亀川、俊徳、椋木、花咲、大海、宋高、長光の去年の10校に豊嶋大学と長光国際大学、そして…冬岡学院大学の3校を追加します」
「…そして去年とは違い、審査員特別賞とスペシャル審査員が選ぶ賞の計4つが追加されます。審査員特別賞については審査員全員の話し合いで決めてください。もし話し合いで納得ができずに個人で賞を贈ることは禁じます」
「なるほど。じゃあ私がはいと言えばはいというわけね…まぁ、話し合いで決裂することってないと思うけど」
「最後に審査項目ですが、今回は使った食材、発想力、味、そして…メッセージ性の4つを項目とします」
「わかりました。それではこれで帰っても大丈夫かな?」
「あ、これで終わりです。審査員さんは次本番ですので」
「ちなみに本番はいつですか?」
「10月1日、火曜日です」
「わ…わかったわ。それと…1日は…」
「大丈夫、10月1日は祝日。どうやら先代の魔王様が誕生日だからね」
「それはよかった!」
この後解散した時、ふと飛翔は思い出した。
「望愛さんの…4番目の弟子って誰ですか!?」




