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473話 再々放送(ネタ切れではないです)


8月23日、金曜日。天気は晴れ、気分も晴れ。絶好の海日和だ。


「また来たか岩浜。もういいだろ」

「よくないですわ!だいたい飛翔さん、まさか岩浜駅に忘れ物するなんて驚きましたわよ!」


これは、2人の茶番である。飛翔は岩浜行けることで眠れなかったし、結花も怒ってない。忘れものもしていない。だいたい岩浜に駅員はいても忘れ物センターはない。


「…やっぱり変わらないな。この町は」

「そうですわね~だから飽きないのですわ」

「というか最近、僕たちって一緒にならないよね…」

「いいじゃないですか~」

「よくはないだろ…」


目の前の大海原は変わらない青さが広がり、今でも驚くほど綺麗な海が広がっていた。そして…


「あの日の牡蠣小屋…」

「浜焼き屋ですわね。行ってみます?」


しかし、あの頃から値段も料理も変わった。60分1000円だった値段は75分3000モイに、サイドメニューも食べ放題になったが、飲み放題は別途500モイかかるそうだ。


「高くなりましたけど…人もいなさそうですし!」

「食べますか!」


サクラマス、ホンビノス貝、サザエ、ホタテ、牡蠣…焼ける魚は多く、それ以外も煮卵や枝豆、煮魚や刺身など色々なものが食べ放題だった。


「そういえば、昔来た時は何を食べてたんだろう…」

「そうですわね~とりあえず食べたいものを取ってきましょう!」


こうして机を立ち、取りたいものを皿にのっけると、2人は楽しんでいた。焼いた魚介の匂いと、焼き終わったものを食べている二人の笑顔は、とても幸せだった。75分という時間もあっという間である。


「美味しかったですわね~やっぱりお刺身を焼くという背徳感…!」

「結花さん、めっちゃ焼いてたもんね~」

「飛翔さんだって炙りサーモンがないから炙ってたじゃないですか!お寿司のネタを焼くなんて驚きですよ~」

「でも美味しかったからいいんだもんね~」


そして店を出ると、一面に広がる大海原と砂浜。無邪気に2人は駆け出して、海に向かった。服の下には水着を着て、準備は万端だ。


「これが灯台の景色か…」


水平線がよく見える。その海に夕日が沈んでいく。そして沈み切った後、予約していた小料理屋さんに行く。今日のディナーはそこらしい。


「とりあえず獺祭と刺身の盛り合わせをお願いします」


机の上には日本酒と刺し盛り、それと今日のお通しがあった。


「へぇ~今日のお通しはなめろうかぁ~」

「大将のセンスを感じますね!」


そしていつしかディナーから酒盛りになり、数時間後のこと…


「お客さん、お勘定です。8900モイです…お客さんずいぶん呑みましたね~」

「そりゃ2人ですもの~わたくしたちは2人で1つです~」

「まぁいいけど…終電、乗り過ごすなよ?」


このあと、終電には間に合ったが駅を乗り遅れてしまった。

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