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459話 …やっぱり悪魔も天使も一つ


「…そうか。天使長が帰ってくるのに成功したら言ってくれ。」


宏はそう言いながらおみくじを買いに行った。おみくじを買う列が動き始めてからすぐ、まどかが帰ってきた。


「蘇生することはできました。お代はどちらに…」

「それは私が払う。縁、払おうとするな」

「…どうして!私は死んだはずじゃないの!」

「沙由美…ごめんな。私の最後のわがままを言ってしまったために…」

「そんな!どうして!」

「私は…いつか警察に行く。何とか逃げ続けてきたけど…もう限界だ」

「そんな!静は…違う、しずくは…」

「…いいんだよ。沙由美には悪いことをした。その罪を背負うのは私だけでいい」

「どうして…悪いのはこの世界なのに…」

「そうかもしれない。でも、あの日も言ったでしょ?私だけが覚えていればいいって…なのに沙由美は…私だって本当はやりたくなかった!」

「ちょっと待って、しずくって誰の事?」

「…私の本名だ。乙部しずく。覚えたところで忘れるかもだけどな」

「あぁ、言ってしまったか。まぁいい。俺は今の悪魔のトップ、足立宏だ。沙由美、きっと今世間に知られたら悲劇のヒロイン扱いにされるだろう。初音を呼ぶからしばらくそこにいた方がいい」

「…どうして悪魔のあなたが優しくするの?」

「昔とは違うんだよ。もう争う必要は無くなったんだ…」

「昔がどうだとしても、今は仲良くしたいです。もちろん天使と悪魔だけじゃない。神様だって幽霊だって妖怪だって能力者だって平等で仲良くするべきなんです」

「実際、妖怪たちは悪魔の勢力になってしまったしな」

「…私が見てない5年の間に変わってしまったんですね…」

「…隆真、警察のお偉いさんを連れてどうしたんだ?」

「たまたま会ったから話してたんだよ。それで、静さん…」

「…お迎えが来ましたか。指名手配でしたから」

「いや、指名手配を解除しようと思って…」

「え?あなたは誰…?」

「警察庁長官の明和恭平と申します。非常に珍しいことですが…魔王様直々の命令であなたを指名手配犯から除外しようと思ってここに来ました」

「…そうか。もう時代が変わったのか…」

「代わりに…」

「そうだな。代わりに沙由美さんを幸せにしてくれ。それがあなたのできる贖罪だ」

「…もう何も失わないように」

「…そこまで言われたならわかった。沙由美、新しく始めよう。しばらくは何と偽ろうかな…」

「堕天使でいいんじゃないかな?」

「…そうか、そういうことだったんだな」

「初音さん?」

「…今の天使長さん?私たちは昔天使だったの。でも、私は忘れられて消えちゃった。彼女も辛い目に合わせちゃった。私たちは堕天使として隠居します…今までありがとう」

「…最後に言わせてください。これから天使会は…」

「あなたの好きなようにしなさい。今の天使は楽しそうだからな」

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