454話 Cow&Cheese
「それでは内定者を決めようと思うのだが…はぁ、そもそもうちはこういう面接はするべきじゃないのだろうか」
「初音さんもそう思います?私もそうなんですよ…」
「…まずね、はっきり言って目的がひどい!何が安定して稼げるなんだよ…」
「確かに悪魔に比べたら稼げますよ…でも悪魔になった方が稼ぎがいいのですよ…」
「そうなんだよな…しかも安定した稼げるって言っても比率が違うんだよ…」
「こっちには基本給はあるんだ…だがボーナスを少しでも獲得した方が良い。基本とボーナスの比率が2:8って知らなかったのかな…」
「そりゃ出来高しかない悪魔とは違いますけど…」
「…みなさんも大変だったのですね…」
「…1人だけ、1人だけ天使に入れてみたい人がいる。責任は私と遥希で取るから…」
「3番目のあの子ですか?」
「そうそう!」
「確か…そうか、この子か…少し呼んでみたいな」
「…みどり、遥希、真礼、面接した中でマシな子はいたか?」
「…飛翔さんは全員不採用だと言っておりました」
「何!?相当嫌だったんだな…」
「…私も同意見です。私たちのところからは誰も出せません」
「不良とかそんな感じの見た目の子がいたの?」
「真礼、昔の貴方みたいな子はいませんでしたよ…ただ、飛翔さんは裏口叩いて人を嘲笑うような…陰湿に人を傷つける人が嫌いだと思うのです…もしかしたら…それを見透かしていたのかもしれません」
「それはある…」
「言われた人の心の傷なんてどうでもいいのですかね…」
「…飛翔もだけどさ、本音言うと人の心の痛みがわかる人を優先的に採用したいんだ…」
「…そうだね、そしたら1人だけいるわ。魅華子さんは採用したいって言ってたんだけど…私がちょっとね…でも、その本音を聞けてよかった」
「真礼に取って何が苦手だったの?」
「卑屈で引っ込み思案、そのくせに…」
「いわゆるチー牛ってやつじゃないかな?」
「炎上して炙りチーズ牛丼になるからやめとけ」
「そうね…これ以上はやめとくけど…でも、性格合わなそうな気がして!」
「研修はうちらがやるから!」
「…まぁ、手伝うけどね…それであと3人だっけ?どうするのさ」
「…こうなったらもう一度面談しよう。面接官は私と魅華子と結花で行おう。人を見る目が悪いからじゃない、私がちょっと見てみたいからだ」
こうして後日、再面接を行った。6月になってもまだわからない新しい天使の仲間たち、しかし面接官の反応は…
「…まぁ、飛翔の言ってたことがわかったわ…」
「これは採用したくないですわ。どこか人を見下す感じ、出さないようにしてても見えるんですよ」
「まさか飛翔の言う通りとはな…それに、2人には内定通知出したけど…他もどんぐりの背比べだ…こうなったら…」
…適性検査を教えようと思った魅華子と結花だった




