453話 採用面接なう
「5月31日日曜日の朝です、今日は少し肌寒い陽気です」
朝8時、天使たちが集合した。
「部屋は5室借りることができた。このアパート6室なのに…」
「…初音さん、おそらく聞かない方が良いこともありますわ」
「まぁいい、とりあえず適当に組んだぞ。発表しようか」
天使の組み合わせが発表される。完全ランダムだったが、これはこれでいい。
「私は夢月とか…まぁ、久々だしいいのだが…」
「わたくしは佳奈とですか…」
「私は魅華子とか…久々だから緊張する!」
「真礼、よろしく。大丈夫だ、相手を見るんだ」
「は、はい!」
「…私は遥希となの」
「真冬か、よろしく」
「…と、いうことは…みどりさん、僕とですって」
「…そうなのね!いや、ごめんなさいね…3姉妹の1人がちょうど苗字変えちゃったからつい!」
「青葉さんでしょ!作者も悩んでたから…」
「…そう。それと、麗奈も今年卒業するらしいしね」
「…そうでしたか…とりあえず面接の質問とか大丈夫ですか?」
「そうね、志望動機と自己PRが欲しいわね。それと、ビジョンも」
「会社じゃないんだから…だけど、天使会をどうしたいかとかは必要だよね…」
「昔は面接じゃなくて担当者が直接伝えるシステムだったけど…今じゃ自由に選べるんだってね。最高じゃない」
「最高なのかな…まぁ、制度変わったから嬉しいですけど…」
「飛翔はもし自由に選べたとしたら…何を選んでた?」
「そうですね…何を選んでたのでしょう…」
「…なんかね、飛翔って選ぶの苦手何だろうなぁ…って思った。こういう人もいるからね…いいの」
「優柔不断なんですよね…自分のことになると…」
「自分の人生だもんね…私はいいと思うよ。まぁ、面接初めていこうか」
「そうですね…って、誰も準備できてないじゃん…それじゃあ…一緒に質問の内容を考えますか?」
「了解。いちおう準備できたから札は立てかけておくよ」
こうして面接は始まった。
「自己PRは何かな?」
「長所と短所はありますか?」
「どうして天使志望なの?」
「…天使になってやりたいことって何?」
気づけば担当の面接は終わった。色々な志望者の話を聞いたが、飛翔はどうにも採用したいと思う人材はいなかったように感じた。
「飛翔、もしかして全員不採用だと思ってるの?」
「…僕はそうしたいです。みどりさんはどう思いますか?」
「そうだな…完璧な人間っていないじゃない。人って何かしら苦手なものってあるの。君の場合は裁縫、私はパソコンが苦手…」
「確かに裁縫苦手ですけど…何で知ってるのですか?」
「いや、なんとなく。私が苦手だからじゃないかな…でも、そんなふうに苦手な物があるっていうのは誰だってそう。でもね、私も今回の志望者は誰も採用したくないよ」
いったいどうしてそう考えたのだろうか…そう思いながら会議に進んだ。




