443話 愛は今も…
「…こんな展開になるとは思わなかった…ねぇ…」
「落ち着いてください。わたくしと俊一さんが来ましたので…」
「こんなのってないよ!どうしてこんなことを…」
「…ハハっ。あの野郎…覚えとけ…」
「誰ですか?」
サーシャは警察官が消えた数秒後、態度が豹変した。これまでの腰が低く清楚な雰囲気を出していたあの時とは違う…怒りと憎悪に満ちた…そんな姿に。
「…サーシャ…落ち着いて。大丈夫だから」
「俊ちゃん…えぇ…わたくしは大丈夫ですよ…だけど…許すつもりはない!あの野郎!」
「…そこで隠れてないで出てきてください」
「…ごめんなさい…」
「銅銭絵梨…どうして…」
「こんなことになるんだったら…私…何もしなければよかった…」
「…君のせいじゃない。ゆりねさんがそう言ってた」
「桜坂先輩のことですよね…あの人だけですよ…」
「どうして…」
「あの人だけです…私の全てを全て見透かしているのは」
「見透かしてなんかないわ。絵梨がわかりやすすぎるだけよ」
「先輩!」
「…それにしても厄介なことになったわね…今すぐ学食部のメンバー全員呼びなさい!」
「…ゆりね。それならもう呼んである。本来なら部長になるはずだったことりと夏帆もここに」
「…ビショップ!聞いてよ!澪ね!私をまるで召喚獣のように扱ったんだよ!酷くない!!!!」
「うるさい!」
病院の事務室に集まったのは、学食部に所属している全員だった。
「今真音と京子は入院して、涼音ちゃんも蘇生中なんだ。だから…」
「私たちは事情が知りたいんだ。大雲綾音がどうしてこんなことをしたのか、あとは黒幕も知れたらありがたい。知っている情報だけで良い、私が警察に伝える。ちなみにさっきの警察官は私の同僚だ」
「…澪、ここでは話しにくいと思うわ。事情はあとで聞くから安心して…そうだ、学食部の卒業生たちも来てるみたいだし、自己紹介も兼ねてあとでゆっくり話しましょうか」
僕たちはそのあと病院を出た。そして、門脇さんの車に乗って大学に戻った。
「…よし、ここだったら話しやすいよね。それじゃあ今日は私が司会をするわね。私は桜坂ゆりね。生徒会副会長で、学食サークル…今の学食部では主に会計やメニュー作成の担当をしてたわ」
「で、僕が神崎飛翔。学食界の重鎮とか色々言われてるんだけど…僕の調理長って言って…僕の後って誰がやってたの?まぁいいや、いちおう僕も創設メンバーの1人なのでよろしく」
「私は…水窪さくらと申します…後輩相手だと緊張するー!飛翔くん!あとは任せました!」
「なんでや!さくらはその…栄養士だ!管理栄養士!結構すごいよね!」
「で、私が二代目サークル長の金沢サーシャです!まさか部になっていると思ったらこうなっているとは思わなかったです…!」




