435話 闇鍋ですが?
「…この具材は美味しいだろう。買っておこう。」
「これいれたら驚くよね…」
「…たぶんこれなら味がまとまるはず…」
「おいしいですよ。この具材は…」
6人が6人とも、別々の具材を用意して部屋に来た。倉庫となっていたはずの昔の飛翔の部屋が、パーティー会場に変わっていく。
「準備はできたわよね!」
「もちろんです!」
「それでは発表しましょうか。まずは…」
「まずは京子からよ!」
「私…面白くないですよ?大根、白菜、にんじんとアセロラだけですもの。」
「…アセロラ?」
「真音さん、知らないのですか?」
「知ってるわ!でも具材にいれないでしょ…」
「…今のツッコミは勢いがあったなぁ…」
「そう言う雪はどうなの?」
「…わかってるでしょ。ごぼう、れんこん、まいたけ、しめじ。私が食べたいのは…豚汁だからね。」
「鍋を作ってよ!」
「真音は何持ってきたの?」
「…ごま豆乳鍋つゆ、味噌担々鍋つゆ、めんつゆ、あとはクトゥルフ(天然)よ!」
「…飛翔さんは何を持ってきたのですか?」
「まぁ…キャベツ、もやし、豚バラ、あとは柚子胡椒だよ。」
「ひーくんはいつもボケなくて安心だよ。」
「ちょっと…私への反応は?」
「うん、クトゥルフの下ごしらえ頑張ってね!」
「おい飛翔。道連れにしてやろうか?」
「…わたくしの持ってきたものは見せなくてもいいのですか!」
「わかったわ。サーシャは何を買ったの?」
「卵、もつ、鶏肉、あとは鶏油?」
「あ、ほぼ鶏だ」
「鶏じゃないです!もつは牛のもつです!」
「もつ鍋のスープがないじゃない!」
「私…あります!」
「ほんと!?ありがとう!」
「さくらちゃんは本当に助かるよ…」
「あとは中華そば、ご飯、うどんもありますよ!」
「さすがだわ!」
「私たちは…何を間違えたのかしら…!」
「さくらは本当に…恐ろしい子…!」
そんなこんなで適当に進んで行った鍋パーティー。コンビニどころか家にあっただろうものを持ち込みながら、鍋奉行がいないある意味で無法地帯なパーティーが進んで行った。
「ところで…明日からどうしようかな。」
「そうでしたね。飛翔さんはこれから家を探さないとですからね…」
「きっと数日後には戻っていると思うけど…この間は適当な街を適当に歩いて適当にネットにまとめておこうかな。」
「そしたら…私はそれを広めましょう!」
「ありがとね。サーシャ。」
「いえいえ!」
「それよりも次はどこに行こうかな…ジュネーブでまとめてもいいなぁ。」
「…明日は9時に集合して。私たちも一緒に行きたいから。」
「真音たち…ありがとう。一緒だと心強いよ。」
「そうと決まれば…今日は寝るわよ!」
「そうですね…もう22時ですもの。」
決戦は明日に迫った。4月26日、朝の9時。アパート前には準備ができた住民たちがいた。




