428話 忘れないでね
4月9日木曜日。さすがに28まで飛ばすわけにはいかないが、4月に入った。秘密結社太陽の会の面々は、某所に集まっていた。
「哀愁溢れる曲だね。」
「そうかな?この曲が聴きたい気分でね…それで、みんな来てないのはどういうことなんだ?」
「それが沙代里さん、集まるのはここで合ってるみたいなんです。全員呼んだのも合ってるんです。」
「…何が違うんだ!?」
「…何が違うんでしょうね。」
「言ったのは飛翔からでしょう!?」
「まぁね…ところで、どうしてここに集合したの?」
「今日から秘密結社はここでやるらしい。」
「いわゆる北町地区の個人経営の喫茶店だよね…」
「心愛が好きそうな場所だな。まぁ、本人ここで働いてないけどね。」
「おや、お早いようで。」
「葉子さん、私たちはここで合ってるのですか?」
「合ってるよ。北町はかなり行き方が複雑だから遅れるかもしれないとは思う…けどこなさすぎだね。」
「…この店は初めてですか?」
「私の先輩のお店なの。あ、紹介するわね。私の先代の生徒会長、小笹あかり先輩。」
「どうも~喫茶アズールでごゆっくり~」
「先輩、今日は貸し切りありがとうございます。その、他のメンバーが来ないのでどうすればいいのですか?」
「気長に待つしかないね~何時集合で3人なの~?」
「10時集合で今3人です。」
「9時54分にバスが来るから大丈夫よ~」
「なるほど…わかりました。あと、モーニングをお願いします。」
「申し訳ないんだけど、今日はモーニング終わっちゃったの…」
「木曜日ですからね…そしたら後で注文しますので、少しだけゆっくりしていてください。」
「わかりました~」
「…ところで、みなさんは何時のバスで来ましたか~?」
「私は9時24分、上天からのバスだからね。」
「私は家から車です。飛翔さんは神楽阪からでしょう?」
「そうですね。9時45分に入ったはず。」
「それはそれとして…まだ来ないね…」
時間は9時55分。カフェの前のバス停から降りる人影が見えたが、果たしてここに来るのだろうか。
「御待たせ。今日はここなのよね?あ、あかり先輩。ご無沙汰しております。」
「そうだよ梨穂ちゃん~寂しかったぁ!」
「まぁまぁ。とりあえず来れる人は来たって感じ…じゃないね。これは。」
「とりあえず梨穂とひなたは来たということで…」
「え…どうしてみんな遅れてるの!?」
「まぁ…秘密結社らしくていいじゃない。あ、先輩。コーヒー3つと紅茶2つお願いします。」
「コーヒーは好み聞かなくて大丈夫なの?」
「どうにかなるのでお構いなしにお願いします。」
「…ちなみに紅茶の人。」
「…なるほど、紅茶は飛翔とひなたに。沙代里はブラックで、葉子は砂糖マシマシでいいです。私のは牛乳気持ち多めで。」
「もう自分でやってもらっていいかな~?」




