422話 陽キャのような、陰キャのような?
「3月25日、水曜日のモーニングコールです!」
「…今日もどこか行くのでしょうか?」
「ちょっと上天まで。同級生たちが集まらされるんだ。」
神楽阪の駅まで歩く道、いつもの声が聞こえる。
「おはよう!飛翔!」
「ひーくん、大丈夫?」
「飛翔さん?まだ誘拐の後遺症が残ってるのですか?」
「…飛翔さん、涙を流してませんか?」
「やだ、私泣かせちゃったかな?」
「いや、この涙は違いますよ。」
「…私たちに会えてうれしいのかもです!」
「それならいいなぁ。」
「…飛翔さん、おはようございます!」
「おはよう。」
「おーい!」
「おはようございます!」
彼は泣いていた。みんなと会えてうれしいのもあるが…
「みんなおはよう。まさかこんなニュースが流れるなんて思わなかったんだよ。」
書かれていた記事は、みんなを心から感動させた。
「浜中大学…ついに定員超過になったって!」
「しかも教授にも異動命令ですか。佐原教授が解雇されて犬塚教授が正式な教授に…あと玉突き人事で…きら大の宮村教授が移動!?」
「これが本当にうれしくて…」
「飛翔、もしかしてあったことがあるの?」
「宮村利恵教授…この名前、雪なら…」
「…利恵ちゃん!みーちゃんの担任!この先生が好きだったんだよ!」
「…私たちは知らないんだけど…みーちゃん?誰?」
「転生前は雪と一緒にいた…ギャル集団だよ。陽キャ。」
「でも飛翔さんの事が好きなのは…なぜなのですか?」
電車の中はその話題で盛り上がった。
「好きだった理由でしょ?飛翔だけだよね?私たちをちゃんと見てたの。」
「…そうなんですか?」
「そうだね。学校じゃ小ばかにしたり物を取り上げたりして態度が悪いんだけど…学校の門をくぐったら真っ先に謝ってくるのが3人なんだよ。」
「というか謝るの私たちだけね。しかも飛翔にはやってないよ?」
「そうだね。僕のような真面目な子はいじめられてた時代だからなぁ…」
「そういう中学校だったしね。逆に誤解させちゃったこともあったけど…あの時はごめんね~」
「…その声…もしかしてゆきぽん?」
「え?まじのゆきぽよ?」
「あれ?みーちゃんとしーちゃん!?」
「これから上天行くの?私たちと同じじゃん!」
「ていうか隣ってひーくん?」
「…そうだよ…」
「…照れてんじゃん。かわいい。好きだよ。」
「しーちゃん…」
「今話してるのって…」
「あとで紹介するね。」
「そっか。今日は予定があるんだ。じゃ、予定が終わったらここで集合ね?」
「しーちゃん、勝手に決めていいの?」
「いいんじゃない?だって私たち、この世界で定住じゃない?」
「…まぁいいかな。じゃあ、あとでここに来てね~ひーくん、顔貸して~」
こうして彼女たちと別れ、目的地に向かった。今日は上天らしい。そういう気分だからだそうだ。




