413話 猫の手も借りたい難事件?
「何回攫われればいいのだろうか。」
「わからないわね…誰の仕業なの…?」
「あれ?真音もやられたの?」
「数日前にね…私だけじゃない。葉子も梨穂も吉乃も沙恵も明日海も波音も…」
「女性だけじゃないさ。」
「駿平と享弘!」
「あぁ。まさか捕まるとは思わなかった。警察なのにな!」
「…あれ?佐治木君?」
「いや、おかしいんだよ。というか指名手配なんだよね…警察の目の前で俺は一体何をしているんだろう…」
「…嘘だろ嘘だろ…」
「クレアも!?」
「そうだ…まったく、犯人の顔が見たいぞ…」
その時、どこからか音楽が鳴った。不穏な音楽…しかし、これは着信音だったようだ。音楽がデスゲームの始まりで動くと死ぬようなやつだと思ったのだから周りの人の安堵の顔…というより呆れた顔が周りにあった。
「…誰なの!○○ゲームの曲着信音にしているの!」
「ごめん、私だ。」
「なんだぁ…だとしても誰なんだよ…誘拐した人…」
「私もやりたかったわぁ…型抜き。」
「…由依さん、どうしてあなたもここにいるのですか?」
「私に聞かれてもわからない…気がついたらここにいたって感じよ。あと…るるちゃん、頼むから着信音変えようね。」
「…さっきそれを痛感したよ。わかった、すぐ変えるよ。」
しかし、誘拐した犯人は未だに来ない。それどころか誰かが暴れて発狂しないか…それだけが心配だ。もしも狂ってしまえば…きっとその日が最期になってしまうだろうから。
「…なんとなくさ、私たちを攫うのはわかるんだよ。私たちがかなり表立って動いているからね。で、あの犯罪者たちもわかるんだよ…」
「恨まれても仕方はないんだけどね…でも不思議だよね。」
「…私が悪いのかな。たぶん私だよね。」
「…君は誰なんだ?」
「私は…」
「飛翔、誰その子?もしかして…君も拉致監禁されてあんなことやこんなことをさせられて」
「真音!いくらなんでも妄想しすぎだよ!そしてそんなことはないよ…」
「…君は…誰?」
「私は…私は誰?ここはどこなの?」
「…君がこれをやったの?」
「うん…みんなに…忘れられちゃったから…」
「確かに最近この世界に人が増えた気がするけど…でも…でも手がかりはあるはずよ!」
「それよりも当てずっぽうで当たることはないかなぁ…無いかぁ…」
「諦めるの早すぎでしょ…」
記憶喪失の彼女、誘拐された人々に手がかりがあるそうだが…一体彼女の正体とは何だろうか…
「そう言えば先日長光大学が壊されたんだよ…まぁ、この話とも何にも関係ないけどね。」
「…自分の学校が廃校になったのに…そんな明るくいられるのって…どうして…」
「だってこの後警察に捕まるからね。飛翔くん、君と最後に話せて良かったよ。」
「謝罪はないのか…?」
「…今はないかな。これから長い刑期の中で考えるだろうね…もう関わりはしないさ。そこまで俺はバカじゃないさ。」




