403話 終息したあと
「戦争はどうして起こるの?」
「仕方ないだろ…でも、宏はおそらく私のために…」
「その通りだ。初音はもう誰も失いたくないだろ?」
「宏さん!?」
「あぁ。先代の天使長から伝言を頼まれてな。」
「そうか…ところでどうしてここにいるんだ?」
「俺たち悪魔も何もしないことにした。こればかりは魔王と学校の問題だ。これ以上は何も干渉できない。」
実際この世界では悪魔と天使は敵対していると考える人はいない。だから問題はないように思える…しかし、八百万の神々や幽霊、異能力者においてはそうもいってられない。
「…他陣営は動いているのか…」
「気持ちはわかる。止めはしないさ。」
戦争は3日で終わった…少なくとも長光と竜門を除いて。
「結局長光大学は廃校を免れないみたいだ。問題は学生の受け入れ先だ…」
「それなら亀川大学はいかがでしょうか?」
「亀大か…しかし問題は向こうの学長がどういうか…」
「それならもう連絡はつけておきましたよ。問題はないようです。それと…飛翔さんに会いたいとアリア先生が申しておりました。」
「アリアさん…また会えるといいな。」
「きっと会えるよ。」
「そういえば…魔王の嫁さんにあったのですが…」
「…それってどの嫁さん?」
「杏美さんです…」
「九十九杏美か…ということは止めないでと言われたんだな。」
「はい。」
「…彼女は色々と考えているからな…はるか様以上に」
「はるかちゃんか…」
「それで嫁さんはどうだった?」
「悪い人ではないのですが…少し怖いですね。」
「飛翔…畏怖の気持ちは忘れないでね。」
こうして天使たちで笑い合っている中、テレビは鉄道が復旧したことを伝えた。鉄道駅からは遠いので、タクシーを呼ぶことにした。
「お待たせ!神楽阪まで送ります!」
「ありがとう…ってひよりちゃん!?」
「だって!タクシーとは言うけどさ…全部4人乗りなんだもん!」
「まじか。でも…リムジンでこんなぎゅうぎゅう詰めにしてもいいのか?」
「飛翔さんは助手席なので。では神楽阪まで行きたい人は6人で…」
「はい!」
「それでは…出発進行!」
こうして、数日ぶりの家に戻ることができた。そして、卒業論文もできたようだ。これが1月の終わりの事。
「やっぱりわたくし、この家が良いですわ。しばらく一緒に寝ましょうか。」
「そうだね。でもその前に食べたいものってある?」
「そうですね…やっぱりこれですよ!」
こうして結花が焼いていたのは、ニンニクだった。どうやら僕にニンニクの丸焼きを食べさせたいらしい。
「できましたわ。わたくしのためのニンニクの丸焼きとウナギです。」
「…精が付く料理ばっかりだね。もしかして…」
「そう言うことですわ。わたくしのためだと思って…お願いしますわ!」
ゆうべはお楽しみだったのかな…?




