↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/36

第7話 「罰ゲームと兄妹の絆」

俺は母さんの部屋に来ていた。


「なんでお前たちがいるんだよ。セリカ、エレナ?」


「な、なんでいるだなんてひどいよぉ。お兄ちゃん!

この部屋にお兄ちゃんが来る予感がしただけだよ!」


「ねぇさまはバカなの。お兄さま?私はお兄さまに会いたくて会いに来たの!」


「あ、エレナずるい!お兄ちゃん、私も会いたくて会いに来たんだよ!」


(こいつら絶対俺が母さんに呼ばれてるって分かってて来ただろ。

まぁ最近こいつらとあんまり遊べてない俺の責任ではあるんだが)


「そうか。お前たちみたいな可愛い妹がわざわざ会いに来てくれるなんてお兄ちゃん嬉しいなぁ」頭なでなで


「えへへ…お兄ちゃん…」


「んふふ…お兄さま…」



「アルスちゃん?妹たちとの触れ合いも大事だけど、先に私に報告しなさい?」


「おっと、そうだったな。悪い悪い」パッ


「「あっ…」」


妹たちが物欲しそうな顔で俺を見る。


(ったく、こいつらはほんとに…)


「後で遊んでやるからちゃんと良い子にしててくれ。な?」


「「お兄ちゃん(お兄さま)…うん!!」」


俺は母さんの元に向かった。


「えーっとだな、母さん。

まず、ミラとシルヴィアを抱いた」


(こんなこと母親に言うなんて罰ゲーム以外の何物でもないぞ…。

なぜか知らないが母さんが聞きたがるんだよな…はぁ)


「そう…。もう2人も抱いてしまったのね。

アルスちゃんカッコいいものね。仕方ないのかしら…」


「…なんで母さんは俺の女関係を聞きたがるんだよ」


「息子の女関係が気にならない母親なんてこのご時世いないわよ!

男の減少化が進んできてる中、ただでさえアルスちゃんはイケメンなのよ!気にならないわけがないわ!」


「そ、そうか…。

ていうか、そんなに男の減少化って進んでるのか?」


「最近さらに暗黒大国デスティジア王国付近で魔物の活発化が激しいらしいのよ。

女も戦うけど魔法が基本だから後衛じゃない?それに比べて男の人は前衛の方が多くて亡くなる人が多いらしいの…。

私、怖いわ…」


(さらに魔物が活発化、か…やっぱり魔王は目覚めると考えた方が良さそうだな。

俺もうかうかしてられないか…?

慢心はするが、油断はせずにいこう)


「安心しろよ母さん。この国も、母さんも、父さんも、妹たちも、嫁たちも俺が守ってやる。絶対に」


「アルスちゃん…。ふふっ。アルスちゃんがモテる理由が分かったかもしれないわね」


「ん?顔に決まってるだろ」


「それもあるけどそれだけじゃないわよ?」


「え、まじで?俺って顔以外にモテる要素あったのか!?教えてくれよ!」


「秘密よ。ふふふっ」


「なんだよー…。ケチだなー」


「んー、そうね…。じゃあ一つだけ教えてあげるわ。

少なくともエクスよりはずっと男気があるってことね!」


「…そんなことか?父さんが実はビビリなのはもう知ってるぞ」


「あ、あら?知ってたの?よく分かったわね、あの人必死に隠してるのに」


「バレバレだっつの…」


「すごい観察眼ね…。

アルスちゃんって本当になんでも凄いのね。母親の私がびっくりするくらいの天才っぷりだわ」


「はははは、俺にできないことはないと自負してるぜ!」


「まぁ。アルスちゃんったら。ふふっ」



「ねぇ、エレナ。お兄ちゃんとお義母さんなんかちょっと良い雰囲気じゃない?」


「私もそう思うの。母様、父様といる時よりも笑顔なの」


「私最近色々勉強してるんだけど、王族の人で母親と息子が結婚したっていうことが昔にあったらしいよ!

…気をつけないとだね」


「母親と息子が、なの…?

確かにそれは危ないの…。気をつけるの!」


(あいつら普通に聞こえてるんだよなぁ…)


「おーい、お前ら。聞こえてるぞ?」


「えっ! あーはははは、お兄ちゃん大好きだよー」ニコ


「わ、私も大好きなのー」ニコ


「はぁ…。俺が母さんと何かあるわけないだろ。

母さんからも何か言ってやれよ」


「…え? そ、そうね。あなたたち?私とアルスちゃんが何かあるなんて…ありえないわ」


(なんで少し間が空くんだよ、母さん。

それじゃあ怪しく思われるだろ…)


「なんか怪しい…お義母さん本当に何もないの?」


「な、ないわよ。ねぇアルスちゃん?」


「あぁ。何もないぞ」


「ふーん。そう…。今はそういうことにしといてあげる」


(今もこれからもないと思うけどな…)


「ほっ…。さ、あなたたちは勉強があるでしょ?

ちゃんとしてきなさい?」


「「むぅー。はーい」」


パタパタガチャン


「ふぅ。おい母さん、なんであんな怪しい態度とったんだよ」コソコソ


「んっ…あ、アルスちゃん。くすぐったいわ…」


「え、あ、悪い」


(つい声を抑えたくてコソコソ話をする感じでしてしまった。

ていうか母さん。色っぽい声出してんじゃねぇよ…)


「ごめんなさいアルスちゃん。私なんか変ね…」


「あぁ。変だよ。どうしたんだ、何か悩みでもあるのか?」


「ううん。悩みっていう悩みはないわ。

…ごめんなさい。自分でもよく分からないの。

とりあえず、1人にしてくれないかしら?」


「あぁ…。分かったよ。

とにかく、ミラとシルヴィアのことは伝えたからな」


「むぅ。分かったわ」


「? あ、あぁ」


(なんでむくれてるんだ母さんのやつ…)


(私ったらなんでヤキモチなんか…。

ダメよエレノア。アルスちゃんは息子なの。

ヤキモチなんて、ありえないわ)



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



部屋の外に出たら妹たちが待っていた。


「あ、お兄ちゃん出てきた!」


「待ってたの!」


「お前ら…勉強は?」


「そんなの後でできるじゃん!お兄ちゃんと遊べるのは今しかないもん!それに、お兄ちゃん後で遊んでくれるって言ったもん!」


「私はもう結構先まで勉強してるから大丈夫なの!お兄さまと遊ぶために頑張ったの!」


(エレナは偉いが、セリカは典型的なダメパターンだな。

だが、セリカの言う通り後で遊んでやるって言ってしまったしな…)


「仕方ない…。よし!お前ら、何して遊ぶんだ?」


「え!遊んでくれるの!?」


「あぁ。最近お前らと遊んでやれてないからな。たまにはお兄ちゃんらしいことしないとお前らに嫌われちゃうかもしれないだろ?」


「お兄さまはいつもありえないことを言うの。

私がお兄さまを嫌うなんて一生ないの!」


「私もだよお兄ちゃん!お兄ちゃんを嫌うだなんて絶対ありっこない!」


「お前ら…よーし。お兄ちゃん張り切って遊んじゃうぜー!」


俺は2人をそれぞれ片手で抱っこした。


「わっ、お兄ちゃんすごい!力持ちだー!」


「すごいのお兄さま!高いの高いのー!」


「はははは、今日はこのまま庭で何かして遊ぶか!」


「「うん!!」」


俺たち兄妹は絆を確かめ合った。








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



開けた荒野で戦いの戦火が上がっていた。


冒険者らしき軍団が魔物と戦っていた。


「お前らいったん引け!体制を整えるんだ!」


「「「「へい。シグルドさん!」」」」


「くそっ。なんなんだこの魔物たちは。

強さが桁違いだ!

それに1番奥にいる指揮官みたいなやつ…あの禍々しいオーラはいったい…」





その禍々しいオーラを放つ指揮官はなにやら独り言を言っていた。


「ヘスティナ様…思ったよりあの空間から脱出するのに時間がかかっているようね。

もう人間どもの相手をするのも疲れたわ…。

早く来てください。ヘスティナ様…」



運命をかけた戦いがもう少しで始まろうしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。