第8話 「入学式」
「アルス様ー!早くしないと入学式に遅れますよー!」
「え、もうこんな時間か!?
遅刻ギリギリじゃねぇかー!!」
「アルス様がお寝坊なんてするからです!
…夜遅くまでしていた私たちのせいかもしれませんが」
(本当にそのせいだと思うんだけどなー!)
さて、あれから約半年経ち、俺は王立ツインデリア学園の入学式の日を迎えていた。
半年前、母さんから魔物がさらに活発化していることを聞いて以来、俺は前よりも気合を入れて自分を鍛えだした。
剣の素振りだって毎朝してるし、魔法だって滅級回復魔法を極めた。
さらに俺は、そういえば今まで筋トレしたことないな。と思い、腕立て腹筋スクワットを1日100回するようにした。
そのおかげか、結構筋肉質な体になってきた気がする。
嫁たちにもペタペタ触られたりした。
そうそう、俺は予定通りクレアとソフィの貞操を頂いた。
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「ア、アルス…その、あたしたち2人一緒にしてくれないかしら?その方が安心するの…」
「べ、べつにアルスくんが怖いとかそういうことじゃないからね?
ただクレアちゃんと一緒の方が安心感が増すの…」
「もちろんそれはいいんだが…逆に2人同時になんていいのか?こういうのは1人ずつするもんだろ?」
「あ、あたしたちがいいって言ってるんだからいいでしょ!つべこべ言わないで早くしなさいよね!…この格好恥ずかしいんだから」ゴニョゴニョ
「わわ、私も早くしてほしいな!こ、この格好恥ずかしいの!」
「わかったわかった。ったく、お前らはこんなときまでマイペースだな、ほんと」寄り寄り
「ア、アルス…そこ…んっ」
「アルスくん、そこ、だめだよ…んっ」
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うん、今思い出しても可愛かったなあいつら。
その次の日から5人でしたいですわ!とかシルヴィアが言い出して俺は大変だったんだが、クレアとソフィは困惑しただろうな。
処女を卒業したかと思えば、次の日から普通ではありえないプレイをするんだから。
まぁ今ではあいつらも慣れ始めているんだが。
ローゼとは…まだできていない。
あいつ朝から夜までずっと頑張ってたから言い出しづらかったんだよな…。
一生懸命頑張ってる女の子に、「なぁ。今夜俺とやらないか?」とか言えるか?
俺のわずかに残っている良心が言えないと判断したぜ。
…やっぱり俺、ローゼに対しては少しチキンなのかもしれない。
うーん、自分ではそう思わないんだが、こればっかりは人の意見を聞かないとわかんねぇな。
ま、いつもみたいに楽観的に考えるか!
いつか言えるだろ、多分!
さて、話を戻すが今日は入学式だ。
前世は高校生の時に死んだから、もう一度学校に行くなんて感慨深いものがある。
まぁ前世とは全く状況が違うけどな。
だが…こんなにも純粋に心が高揚しているのは久しぶりかもしれない。
それこそ魔法を初めて知った時や、メイシア先生に剣を教わっていたときと同じくらいの高揚感だ。
要するに、すげぇ楽しみだ!!
俺たちは王立ツインデリア学園についた。
「すげぇ。ここがツインデリア学園…」
そこは俺の城よりも大きかった。
門は真っ白でとてつもなく大きく、中に入ると、噴水やお花畑、グラウンドのようなものがそこら中にあった。
校舎はまるで白亜の宮殿のように綺麗で、そしてとにかくデカかった。
一つだけではないのか、何個も校舎があるみたいだ。
全員在校生なのか、優雅にお茶をしている人たちや、グラウンドで剣の打ち合いをしているやつもいる。
「すげぇな…。想像以上だ」
「はい…!こんなにもすごいなんて!」
「ヴァーミリオン城より大きい建物って存在したのね」
「すっごいキレイだね!!」
「あ、あたしやっぱり場違いじゃん!
せっかくアルスの城に慣れたと思ってたのに〜」
「はははは、ローゼ?今からそんなこと言ってたらこれから先やっていけないぜ。
校舎の中とかはもっとすごいだろうからな」
「うぅ〜…。頑張る…」
まぁローゼのこの反応は無理もない。
それほどまでにツインデリア学園は豪華でキレイだ。
「っと、そういや急いでるんだったな。
…どこに行けばいいんだ?」
「あそこに案内係らしき女性がいますね。
聞いてみましょう!」
「そうだな」
俺たちは案内係らしき人の元へ向かった。
「なぁ、そこの人。入学式の場所ってわかるか?」
「む?あなた、歳上に対しては敬語を…」
(え、イ、イケメンじゃない!
入学式の場所を探してるってことは新入生かしら?
仕方ないわね。お姉さんが優しく教えてあげましょ)
「あー、悪い。この口調は癖なんだ」
「あら、全然いいわよ?それで、入学式の場所だったわね?
この道をまっすぐ行ったら建物があるでしょ?
その建物を右に曲がったら大きなホールがあると思うからそこが会場ね」
「おぉー!せんきゅー、美人のお姉さん」
「ふふっ、どういたしまして。
それとあなた?忠告しておくけど、歳上に対する口の聞き方はしっかりした方がいいわよ?
まぁ、痛い目を見たいってことなら私も止めないけどね」
「ん…?なにか関係あるのか?」
「すぐにでも分かるはずよ。さ、遅刻ギリギリだから早く行きなさい?」
「あ、あぁ」
「アルス様気にしないでください。
アルス様が敬語なんて正直似合いませんから!」
「そうよアルス。あんたはその口調が1番落ち着くわ」
「そうだね。今さら変えられても違和感あるかも!」
「あたしは別に気にしないけど…まぁ、その口調の方がアルスらしいな!」
「言われなくてもこの口調から変えるつもりはないさ。俺は常に自然体で生きるぜ!」
と話していると、会場に着いた。
「新入生の方はこちらにお進みくださーい!
従者の方はそちらの方からとなりまーす!」
「どうやらここでお別れみたいだな。
中がどうなってるのか分からないが、とりあえず入学式が終わったら俺の部屋に集合だ!いいな?」
「分かりました!」
「分かったわ」
「了解だよ!」
「分かったぞ」
俺は皆んなと別れ、1人になった。
(それにしてもやっぱり女の方が多いな…。
見た感じ2対8くらいじゃないか?
ま、悪いことではないからいいか)
「ぎゃんっ!いたーい、また転んじゃった…」
(ん…?)
声がした方を見てみると、パンツむき出しで転んでいる少女がいた。
(見た感じ俺と同じ新入生っぽいな。
やはり時間ギリギリなのか、周りのやつらは急いでいてあいつのことが見えていないらしい。
はぁ…仕方ない。助けてやるか。
なんか俺こういう展開が多い気がするな…)
「おーい。大丈夫か?手を貸してやるから急げ!遅刻するぞ?」
「あ、ありがとぉ。私、昔からよく転んじゃうんだ〜」
(ドジっ子か。なんだか王道だな)
「そうか。それよりお前、パンツ丸見えだぞ?」
「…え!? きゃあああ、見ないで!変態!」ササッ
「おいおい、お前が勝手に見せてたんだろ。
逃げてないで急ぐぞ!まじで遅刻する」
「べ、別に見せてたわけじゃないもん!
あ、待って!置いてかないで〜」
俺たちは走りに走って広い空間に出た。
「ふぅ。良かった。なんとか間に合ったみたいだ。
席は…自由っぽいな。
おい、あそこ座ろうぜ」
「あ、うん」はぁはぁ
「ふぅ。やっと一息ついたな」
「あはは。さっきはごめんね。せっかく助けてくれたのに逃げるような真似しちゃって」
「別にいいさ。パンツを見られたくらいで取り乱すお前もどうかと思うがな」
「見られたくらいって…!パンツ見られるなんて滅多にないと思うんだけど!」
(しまった…!いつも見ているせいか、感覚が麻痺していた!
そうだ、普通はパンツを見られることなんてないよな…)
「静粛に!これより入学式を行います」
(おぉー。ナイスタイミング!
助かったぜ司会の人!危うく俺が変態だってバレるところだった。
それにしても見た感じ従者は上の観客席にいるみたいだな。
このホールでかすぎだろ…)
「最初に、生徒会長であるクリス・ハーウェイ様からご挨拶です。
クリス様、よろしくお願いします」
顔はよく見えないが、見事なプロポーションなのは分かる女性が舞台に上がった。
「ごほんっ。あー、私が紹介を受けた5回生のクリス・ハーウェイだ。
いきなりだがこの学園の仕組みを教える。
この学園は、実力主義だ。
強い者が評価され、弱い者は評価されない。
家の名を誇ることなどもってのほかだと思っておくことだ。
特に今年から入ってきたアルス・ヴァーミリオン!どこにいるのかは知らないが、ヴァーミリオン家が1番上だと油断して驕らぬことだ!
以上だ」
ザワザワ
俺の前に座っているやつがなにやら話している。
「すごい気迫だったな…」
「あぁ。間近で言われたらちびりそうだぜ」
「ははは、アルス・ヴァーミリオンも災難だよな。あんな先輩に目をつけられるなんて」
「だな」
(後ろにいるんですけどねぇ…。
ていうかあのクリスって先輩、わさわざ俺を名指しで言わなくてもいいじゃねぇか。
確かにヴァーミリオン家が1番偉いのは確かだけどよ…)
「ねぇねぇ!すごい迫力だったねクリス先輩!私、憧れちゃうなぁ」
「憧れはしないなぁ。
なぜか喧嘩売られたし」
「ん?喧嘩を売られたって、誰に?」
「は?だからクリス先輩にだよ」
「???」
(こいつ、もしかして俺がアルス・ヴァーミリオンってことに気づいてないのか?
いや、気づいてないというより知らないのか。
俺の顔が広まっているのは俺の国の中だけだからな)
「そうだ、自己紹介がまだだったよな。
お前から教えてくれよ」
「え、ずいぶんと急だね!?
でもそうだね、名前は知っておかないとお互いに呼びにくいし。
おほん。えーと、私はシャルル・ポリコットっていうの!シャルルって呼んでね!」
「シャルルか。よろしくな」
「よろしくね!それで、君の名前は?」
「アルス・ヴァーミリオンだ。アルスって呼んでくれ」
「うん、アルスだね!よろしk…って、え!?
アルス・ヴァーミリオンって、え!?」
「はははは、そんなに驚くなよ。
だからさっき言ったじゃないか。
喧嘩を売られたって」
「そ、そういう意味だったの!?
もう〜、すぐに言ってくれたらいいのに!
アルスの意地悪!」
「はは、悪い悪い。お前の反応が面白そうで、つい」
「むぅー。私はおもちゃじゃないんだからね!
でもそっか。君がアルス・ヴァーミリオンなんだ…」じぃぃ
「なんだよ?そんなにじっと見つめて」
「何でもないよ!ただ、色々と噂通りの人だなって思って!」
「噂ねぇ…。ま、だいたい想像がつくな。
…ん?どうやらこの学園の校長が話すみたいだぜ。聞いておいた方が良さそうだな」
「そうだね!」




