表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
偏食家  作者: 池田圭


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/16

自宅チーズ豚丼

 腹が減る。

 それは人間であれば例外なく起こることであり、人間である俺も腹が減る。

 しかし、俺が知らないだけで実は腹が減らない人間もいるのかもしれない。

 そんな事を考えながら、仕事帰りの俺は、スーパーで買い物をしていた。

 ここのスーパーは、緑の看板が印象的なスーパーで、自身の家の近くに位置している為、普段俺が使っているところである。

 そんなスーパーで、俺が買おうとしているものは、ただ1つ。

 肉だ。

 人が仕事で疲れて腹が減った時に家で喰うモノと言ったら、肉しかない。

 まぁ、それは今の俺の勝手な偏見混じりの考えである為、肉なんて喰わなくて良いだろという人もいるかもしれない。

 しかし、俺はそんな事を差し引いても肉が喰いたい気分になっている。

 俺にとっては、肉はパワーなのだ。

 そんな事を考えながら、俺は1つの豚こま肉を買い、スーパーを後にした。

 家に着いた俺は、早速、スーツからパジャマに着替え、エプロンをして料理をする事にした。

 今回、俺が作るのは豚丼だ。

 しかし、普通の豚丼ではない。

 今日は、その豚丼のアレンジ。

 チーズ豚丼である。

 作り方は前に作った豚丼と同じ作り方である。

 まず、俺はフライパンに油を引き、その中に今日買ったスーパーの豚こま肉、130グラムをブチ込む。

 その後、俺はコンロの火を中火にし、肉にコショウをかけ、炒めた。

 肉に良い焼き色がつくくらい、焼き終わった頃、俺は用意していた調味料、砂糖を小さじ1杯、普段飲まない安い日本酒を大さじ1杯、醤油を大さじ1杯、そして、シュレッドチーズをテキトーにバサッと、フライパンの中にブチ入れ、その調味料たちを肉にあえるように、弱火で焼いた。

 ある程度、肉に調味料の色がついたら、俺はコンロの火を消し、器にご飯を盛り、完成だ。

 いつもの豚丼をちょっとアレンジ。

 自宅チーズ豚丼の完成である。

 俺はその豚丼を席に着き、ひとくち喰った。

 美味い。

 やはり、豚丼は美味い。

 特に肉にチーズをあえて作っている部分が良い。

 肉にチーズをあえてこの豚丼を作ると、チーズの食感等を感じられないというデメリットがこの豚丼には存在するが、こうやって豚丼を作ると、肉にトロミのついた美味しさが口いっぱいに広がるのが癖になる。

 この美味しさを知ってしまえば、もう辞められない。

 更に、いつも使っているこの醤油、この醤油がマジで美味すぎる。

 この醤油の味が、ただの豚丼の美味しさを際立たせているとしか言えない。

 少し作り方を変えるだけで、ここまで美味いものが作れるなんて、俺は幸せだ。

 そんな事を思いながら喰っていたら、次第に豚丼は無くなっていき、気づけば器の中は空になっていた。

 その器を眺め、豚丼の美味しさの余韻に浸りながら、俺は数秒ボーッとした後に、ふと我に返り、食器を洗った。

 そして、食器を洗った俺はエプロンを外し、そのままベットで横になった。

 豚丼とは本当に美味しいものだ。

 あんなに安く喰えるのに、メッチャ美味しい。

 牛丼もそうだ。あんなに安くて、美味しく早く喰えるなんて神でしかない。

 だがしかし、それらのものを考えると1つ納得いかないものがあった。

 それは焼肉屋だ。

 それも食べ放題の焼肉屋である。

 俺からしてみると、肉というのは、スーパーの肉や、牛丼屋の肉でも普通に美味い。にも関わらず、皆は焼肉屋に行く。

 まぁ、質が良いものなら、俺も行く価値があると思うのだが、わざわざ自分で頼んだ肉を自分の手で焼かないと行けない食べ放題の焼肉屋が如何せんよく分からない。

 もし、自分で焼くんだったら、わざわざ外食してまで焼肉屋に行く必要なぞ無いだろと俺は思う。ましてや、俺はスーパーの肉や牛丼で事足りる人間だから尚更だ。

 しかし、他の人達は焼肉屋は、良い肉をたらふく喰えるのだから、良いだろとか言うかもしれんが、俺の場合、良い肉はたらふく喰わんでも良い。

 最も、そういう良い肉を喰うんなら、俺は高級店で人が焼く肉を喰うのが至高である。

 にも関わらず、ウチの会社の人達は、なにか飲みを企画する時等は、食べ放題の焼肉屋に行こうぜと言うから、俺にはわけが分からなかった。

 ただでさえ、酒を飲むのが嫌いな俺が、何故、割高にしか感じられない食べ放題の焼肉屋に行かされなければいかんのだ。

 まぁ、俺にとって割高というだけであって、別に焼肉屋の肉自体悪いものではないので、美味しく喰いはするが、皆が食べ放題焼肉屋に行くのが気にくわない。

 まぁ、人それぞれ感じ方は違うのだから、それは当たり前のように思える気もするが。

 そんなことを考えていた俺は、次第に睡魔に襲われていき、今日も眠りにつくのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ