32話
ここまでお読み頂きますありがとうございます。
お知らせとしてタイトルとあらすじを少し変更しました。
さてさてではお楽しみ下さいね。
Side―清仁
今俺は食事を取りながら暗部の人達から話しを聴いていた。
「それじゃあ、皆さん普段は配達員をしてるんですか?」
「そそ、部隊入りしたばかり新人はこっちで配達員しながら研修してんだよ。」
「最初の任務は潜入任務の訓練か!って思ってたのが違って、がっくりしたんだけどね〜。
やって見ると自分の未熟さに気付かされて落ち込んじゃったよ。」
詳しく聞くと配達しながらその土地の犯罪に利用されそうなポイント。
お届け先の人が犯罪に関わっているのかの判別。
他にも細い観察ポイントがあって、気付いた事をレポートにし提出するそうだが、最初は皆最初は赤点だったらしい。
「安全に暗部の調査訓練にはうってつけってのも有るし、狐坂家の分家すじで戦うのが苦手って人達の受け皿でもあるわ。狐坂家の血筋の人間は魔力、霊力、どちらでも軽い身体強化は出来るから荷運びが重労働って訳でもないしね。」
「あ、もしかしてあの“キツネマーク“で有名な
夜間配達してくれる【狐運輸】って狐坂さん家の会社なの?!」
「「「夜間配達はぁ?コンコンマ〜クに〜おっまか〜せよ♪」」」
パチパチ〜
皆にっこりとCMソングを歌ったので思わず拍手してしまった。
狐運輸は結構警察から表彰されてる。
家で倒れた人を発見したり、犯罪現場を目撃し通報したりとその他にも沢山事故、犯罪を防いで地域の夜の安全を守ってるとかで地元では凄い人気なんだよね。
そう言えば狐運輸のアルバイトと正社員募集は聞いたこと無かったのは一般人では身体強化出来ないからなのか納得だな。
尊敬するの目で彼等を見てると皆照れてはにかんだ。
「いや~照れるなぁありがとう清仁君。それで君はこれからどうなるんだ?」
「清仁君はお……キョウオウ様の適正者として魔術師学校の固有魔術科に通いながら私が戦闘技術を鍛える事になってるわ。
だから私と清仁は週に2日くらいしか帰って来れないのよ。
皆と話せる機会が減るのは少し寂しけどね。」
凛音さんは少し寂しそうに苦笑するが何か影があるな。
「凛音大丈夫よ、“私達は貴方を置いて行かない“からね。」
「凛音さんは考え過ぎだね、俺等はまだペーペーだ、本番になるまでに凛音さんを追い越すくらい強くなるって。」
「お前に限ってそれはないなぁ〜。」
「ありがとう皆。」
成る程、話しからするにこの人達は凛音さんと同い年で凛音さん並の秀才なのか。
そんで仲良しな人達に俺の面倒見てる間に実力で置いて行かれるのが嫌だと言う事か?
なら俺が一人前に早くなればいい訳だな。
「凛音さん俺、頑張ります!」
「清仁君は頑張らなくて良いわよ?」
呆れた様に凛音さんに即答されてがっくりと肩を落としたら皆に笑われてしまった。
話しながら食事をし終える頃には他の人達は既に食事を終えていて、拓蔵さん達も訓練とかで食堂を後にしていた。
「今日と明日は俺達休みなんだけど、良かったら一緒に遊びに行かないか?」
「今日は無理かな、これから幸一郎様と雪子様が清仁君にお会いしたいそうだから、明日も内容次第ではどうなるか分からないのよ。」
「それじゃ明日行けそうなら連絡してね。凛音、清仁君またね。」
「はい、明日は行けるよう交渉しておきますね。」
ふふ、交渉事には少しは自信があるんだ。
「ぷっ……き、期待しないで待ってお、おくわ。」
「何も知らないってのは幸せだな。」
「俺等も気を付けようぜ。」
「……清仁君、無理しないでね?」
「え、そんなに幸一郎様と雪子様って厳しい人達なの?……(笑顔で覇王の圧を出す系の人達なのか?)」
皆の雰囲気的に和やかな職場って感じだから上の人達もそうだと思ったんだけど。
皆めっちゃ笑いを堪えて行ってしまった……ヤバいのか俺?
「はぁ、狐坂に属する人達は耳が良いのよ。私も皆も貴方が最後に呟いた言葉は聞こえてたわ、気を付けてね。」
さっと視線を周りずらすと食堂のおばさん達も笑いを堪えていた。
以後気を付けよう……。
食堂のおばさん達に美味しかったと御礼を言って凛音さんに付いていく。
屋敷の奥にと入っていくと途中で修練場がありキョウオウが狐達に囲まれて指導を受けていた。
気付かないだろうが頑張れ〜と手を振ると、キョウオウは気付いてブンブン尻尾を振って両手いっぱい元気に振ってぴょんぴょん跳ねていた。
あっ、怒られた、すまんキョウオウ。
指導していた狐達に睨まれてしまったので頭を下げ謝り足早に去った。
凛音さんに呆れた表情をされたのはちょいへこんだがようやく当主達がいる奥の間に着いた。
「凛音様、清仁様、既に当主様と雪子様がお待ちしております。」
スゥと扉の左右の影から人が現れてびっくりした。
マジもんの忍者みたいだ。
「はい、分かりました。いつもの守衛ありがとうございます。」
「「労いの言葉感謝します。ではお入りください。」」
またスゥと2人は影に姿消すのを見て呆けていたら凛音さんにせっつかれて扉をくぐった。
扉くぐった――はずだよね………。
洋風だった筈の内装どころか、場所すら違うんだけど。
ドラマでみる平安京の御屋敷の渡り廊下ような場所になってる。
そして地面はなく淡く輝く幻想てきな水面に蓮華の花達――。
「もう何でもありだなぁ。」
「詳細な場所は言えないけど狐坂家が守る龍穴の一つ、当主が守護する奥殿よ。さっ行くわよ。」
龍穴ってなんぞや?っと詳しく聞きたいんだけど、大人しく付いて屋敷に踏み込んだら、お座敷だった。
また場所がとんだ?
「お、来た来た、おらぁ当主やってる狐坂幸一郎だ宜しくな。」
胡座をかいて座る着物若い男性下手したら同い年くらいと思ってしまうくらい若々しい。
成る程……これはお家始まって以来の才能の持主って奴か。
漫画だけの存在だと思ったけど実在するんだすげ〜なぁ。
「初めま―」
「おっと敬語なんて使わずに普段通りの話しかたで話そうや。見た目同い年だろ?」
ほほぉ?なかなかに好印象な人だ。
「よろしく幸一郎君、若いのに当主ってすごいねぇ。でも当主って責任重そうだよね、遊べる時間とかってあるの?」
「書類なんて脳の処理能力上げれば直ぐ終わっちまうからあらぁな。げぇむもやるぜぇ、最近のお気に入りはおんらいん?とかいう奴だな!頭空っぽにして遊べるから楽しいぜ。」
なまり?が少し有るが仲良くなれそう人でよか――
「はぁ、駄目ですよ幸一郎若者で遊んでは。」
「幸一郎御爺様お戯れもその辺で……。」
イタズラ小僧な笑顔で俺を見る幸一郎……。
フフ……そうきなすったかぁ。
「ふふ、御二人とも幸一郎君様は私をからかってる訳ではないのですよ。」
俺言葉に三人とも理解出来ないって顔をしている。
幸一郎君様あんたはそっち側じゃないだろ?
「オンラインゲームとは何か?様々な議論が交わされてきました。
その中で導き出された答えが一つ有ります。」
「ほぉ、それはなんだい?」
幸一郎君様は興味深そうに聞いてきた。
「それは出会い!現実ではなかなか遊べない遠くの友人。
“年齢”、”性別”、“人種”不詳ながら趣味が合ったネット友達。
現実のペルソナを脱ぎ捨て同じチームやクランで友情を深めれば友達に誰でもなれるのです!
そうですよね幸一郎君!」
「いや、単独…あ〜ソロ専?ってのやってる。」
そ、んな………ばか、な………。
俺は膝から崩れ落ちたorz。
次回は来週水曜日です。
皆さん体調には気を付けてね、ではまた来週〜。




