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29話

家族と会えた――。


もうこれだけでマーリンとの長い訓練は無駄じゃなかったって事だ。


正直やり切った感があって、だらけたいけどなぁ。


ぼ〜っと家族が乗った旅客機を眺めて心底思う。


「良いもの見せてもらったっす。俺っちの時は”たまに電話しろ、簡単に仕事辞めて戻って来るなよ。”っすよ。」

「―――あっなにゅかいひましたぁ?」


あれ?おかしいな…呂律がまわらない……。


「ちょっ、熱有るじゃないすか?!ヤバいっす、直ぐに――――。」


「そうすぅしゃんらいじょうぶら、りっひゃら、ましゅるしにらるろぉ。」


そうだ早く魔術師に成ってイギリスに行ける様にならないと。

しかし宗介さんすげぇな、多重影分身なんて出来たんだぁ………。


視界がグルグル回って俺の意識が途切れた。





Side_とある諜報員



はぁ〜当主は奴調査結果聞いて怒るよなぁ。


俺はこの半年、”鬼の蛇喰らい”と呼ばれる事件でウロボロスの賢眼ベイスを仕留めた磨土拓也、そしてその手助けをした土屋雄一(ゆういち)、最後は戸渡清仁、彼等の情報を隅々まで集めた。


磨土拓也は前から当主が妖魔に落として式神(使い魔)にしようと画策していた。


だが今回の事件で先に万雷鬼(ばんらいき)へと一時的にとはいえ覚醒し有名な魔術師、仙人、魔法使い、彼等の注目集められて現在当主は危うい立場たたさせれている


そんな危機的状態に当主は何を考えてるのか、戸渡清仁の調査をしろと俺に命令してきた。 


調査指示が他家より遅くなったが結果的には助かった。


先に調査して実力行使しようとしてた者達は龍の逆鱗どころではなく魔王へ中指を立てる様な結果になったとなっては笑えない結果だ。


俺はノックし隠し通路から現当主が待っている部屋にと入った。

「ん、ご苦労で?」


優雅にワイン飲む現当主は見下す態度で短く聞いてた。

「戸渡清仁は火之舞家の隠し子とされていた火之舞(ひのまい)結咲(ゆさき)、の実の弟でした。本名は戸渡結咲、本当の家族は厳重に守られイギリスへと向かったようです。」


「なっ?!何故早く家族を攫わなかった!攫えれば【ブレイクサクセサー】の奴等を操れるじゃないか!!」


何を訳が分からん事言ってるんだ、コイツは?


【ブレイクサクセサー】は“魔術の大家で才能無く落ちこぼれた者たちの集まりだ“と1団結成当初皆が笑っていた。


最初はそう誰もが思っていた――。


だが火之舞結咲がブレイクサクセサーに加入し、高ランクの魔獣を倒し続け、トップの指導者になると魔法使いにまで究めた者が現れ、大きな成果をだしてしまった。

魔術師統制機関はそれを評価し国を起こす事を許可した。

ブレイクサクセサー国家は現在、虐げた過去がある自らの子をまとめる、結咲を権力者達は恐れられている。


正当な継承権擁する為いつ簒奪しに来るか分からないからだ。



「過去、火之舞結咲を暗殺の準備が秘密裏に進められて、複数の貴族の家が賛同し実行間近でなにが起きたかはご存知でしょ?

関わった家はことごとく分家達が本家の不正を告発しブレイクサクセサーが支援した分家が乗っ取る結果になったんですよ。血族全体の意識統一しなければとても―」


「黙れ!臆病者が機転を利かせる事も出来んのか!貴様が"勝手にした事"にすれば解決だろうが!」


―――本気で言ってるのか?こいつは本当に芦屋道満の再来と言われていた男なのか?


「……私には考え至らず、申し訳ございません。」


■■■■■■■(ザーーー)


なんだ……雨でも降ってるのか?


「………下がって良い。惜しいがガキ共は諦めるようご(・)苦(・)労(・)だ(・)っ(・)た(・)な(・)。また決まり次第連絡するそれまではゆっくり休みなさい。」


「????……はっ、ありがとうございます。では失礼いたします。」


急な感情の変化に戸惑いつつも気味が悪く、早くこの場から離れたい一心で部屋を後にした後走りだした。



一族のしがらみが無ければ転職したいと心底思った。


ブレイクサクセサーが支援してくれたらなぁ……。



Side――芦屋道無


どうも上手くいかんな……しかし、私にはリバァス様の■■■がついておられる。


「失敗だったね。」

「お出ででしたか……申し訳ございません不甲斐ない部下でして。」


私に声をかけたのは私を此処まで当主まで押し上げて下さった■■■■■■殿だ。


「君も部下達も上手くやってるさ、何時も楽させて貰ってるありがとう。」

「なんと勿体なき御言葉、もっと御助力出来るよう努めて参ります!」


■■■■■■殿の使い魔の言う通りで合ったな、感謝されるというのは気持ちが良いものだ。


「実は殺したい奴がいるんだ、魔術学院の生徒なんだけどね。」

「良いですぞ、魔術学院には多額の寄付をしております、融通はある程度効きますので。」


「頼もしいね、君には期待してるよ。■■■■■■■(我が子の依代よ)」


「■■■■(了、侵食40%)……はっ!早速準備いたします。」


いかんな、疲れからか一瞬意識が飛んだ、■■■■殿の頼みを叶えた後はしばらくは大人しくするか。



暫くは1週間に1回の更新です。


もっと早く書けるように成るよう頑張ります。



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