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19/23

19話

誰の視点か分かり易くしました。


更新遅くなってしまい申し訳ないではお楽しみ下さい。




―Side―土屋唯一


動けないな……跳躍した途中で時間停止されたように意識以外身体は空間で停止している、さてどうするか。



意識はある……呼吸は出来てないはずが息苦しくないなら理屈を考えるのは後回しだ。


魔術または集団概念(リュージラーチ)に近い不明の技術だと仮定し対応するしかない。



『■■■■■■■』



今の状態になる際に聞いたノイズがまた聞こえた、次に辺りの様子が一変し停止状態から動き出して直ぐさ両脇に抱えた二人に指示を出す


「身体を丸めて衝撃に備えろ!!」


二人から手を離し着地地点に目をやれば佇む大男が待ち構えていた。


「よう!!土屋家の落ちこぼれ!!ここでくたばれや!!」


「情報漏洩も大概にしろ!!」


コチラの行動は読まれていた事に憤るが大男から立ち登る闘気に対応して身体強化を最大に引き上げる。


大男は弾丸地味た速度で跳躍し右拳を叩きこんできた。

俺は拳をいなし大男の体制を崩させて顔面を殴りつけようとしたが有るはずのない奴の肩の所から拳が迫ってきた為腕をクロスさせて防ごうとした。


ドン!!


「かは!?」


「?手応えがおかしい、何か着込んでたか?」


くそいてぇ!一級の耐衝撃ジョッキ着込んで無かったら死んでたぞ!。


来るはずのない脇腹からの衝撃に吹き飛ばされながらも大男をみると脇の辺りから更に腕が生えてコチラに拳を突きだしていた。


くそ!何だあの異型は人じゃないのか!


壁に激突する前に体制を立て直し床を削りながら止まり大男から目を離さずに状況を確認するが最悪な展開だ。


拓也と戸渡は拓也が周りを牽制しているが取り押さえられるのも時間の問題、他の巻き込まれた奴らは手錠されて捕まっている。


辺りの様子から破棄された施設の敷地内、閉鎖空間じゃないだけましか?

そして相手は大男含めて5人………戸渡だけでも逃がせる隙があれば良いが……。


「手荒な手段しか取れず済まないな。なんせこちらは追われる身なもんでな。こちらの要求は一つ大人しくそこの、ある……ちっ!戸渡少年を渡して貰おうか!」


何だあいつは?最初は余裕な表情してたのが途中から何故苛立った?


「生憎と依頼なんでな簡単には渡せねぇ。それにお前達が何者かも俺達は知らないんだよ。」


「知らなくて良いぞ、殺しはしないがお前達の記憶は消させて貰う。」


余裕そうに言ってるが表で魔術師が殺人を犯せば魔術師統括機関や王がでばってくるのが嫌なだけだろ。

生きさえいれば植物状態でも出張って来ない、治療法はあるが物凄い高額で大抵の人間は治療を諦める程だがな。


「はぁ〜降参だ降参!表で転移魔術やら人外やらを相手するのはバカらいし!!」


撃てる手立ては一つ、大声を出した事で全員の注目を集められたな後は神頼みだ上手く隙を見つけて逃げろよ拓也、戸渡。


「だからと言って記憶を消されるのは困る!俺の雇い主と俺が知る顧客情報を全て話す!魔術契約もしよう!お前等の仲間にしてくれ!!」


「……易い三文芝居だな、(ごう)動けないよう叩き潰せ。」


「オーケー、ベイス。落ちこぼれはダルマがお似合いだよなぁ。」


また多腕のあいつか……。

俺は間合いを測る様に動き敵が全員正面に来る位置取りで止まり上着と既に機能しなくなった耐衝撃チョッキを後方に投げ捨てたナイフを構える。

敵方は拓也達を抑えている二人以外俺の動きを警戒してるな()()()()()()()()



『ラララーラ〜ラ、マッスニィ〜、ラララーラ〜ラ、マッスニィ〜。』


突如鳴り響く、場違いな着信音に相手は眉間に皺を寄せるだけで動じないか。



『ムゥ!電話出れない?!ピンチか!ならば〜』


もぞりと俺が投げ捨てた上着が動き、相手は警戒し意識を分散したタイミングで俺は相手に接近する。


が、当然直ぐに俺に集中しあちらも踏み込んでくるが


『マッスニィーが来たぁぁ!!』



カッ!!


「ぐぉ?!なんだとぉ!!」



ザシュ


上着から飛びてて来た物体は転がりでるとひび割れ強烈な閃光を放つそれに目をやられた大男の首筋にナイフで斬りつけるが固く血が少し出る程度。


ダン!


大男を放置しベイスと呼ばれた男に向かう最中に拓也達を抑えている男に拳銃を発砲し更にベイスに近づきその首目がけてナイフを振り下ろす。


「起動せよ“鉄鎖の戒め“。」

「なっ!?」


クソ!何故だ?!何故表で魔術を使える?!

ベイスが唱えると同時に床に土の術式方陣が浮かび鎖が俺の絡みついてくるのを無理やり身体強化で引き千切ろうとした。


「“我が敵に裁きの雷を雷撃(ライトニング)"!」

「がっ!?」


不味い!横合いから雷撃が襲い痙攣して動けねぇ……。


「残念だったな“風衝撃(エアロブラスト)"」

炎弾(ファイヤーボール)!」


クソ!炎はヤバい!握り締めていた辛うじて雷撃で爆発しなかった手榴弾を手放すと同時に炎が俺を襲った。


ボン!!


「ぐぁぁ!!」


熱い……意識が―――。


「死ねよ!!出来損ないがぁぁぁ!!」


大男が六本の腕を俺に振り下ろそうとしたのをみて残りの力を振り絞って身体強化を―――


ズスン!!


全身に激痛が襲い意識が飛ぶ……あ~俺の人生は此処で終わるのか――すまん春香お前を自由にしてやるって言ったのになぁ――――。


「おい殺すなって言ったろ?」

「コイツ俺に毒を盛りやがった!許せるわけねぇだろぉが!!」


はは、ざまぁみ……ろ。


「落ち着け、魔術由来での死因は死霊魔術で調べられるが、そこに魔術由来では無く死体もバラバラになる物が落ちているぞ?」


「ぶははは!!コイツは自分の爆弾で自爆しましたって……ごほ――ちっ!さっさと殺って治療するか。」


口の中に何かねじ込まれるがもう動けねぇ――




「あばよ、落ちこぼれ!」



ピン――



―――――。








「『あばよ!!デカブツ!!』」



「ごばぁ?!」


ボォーーン!!




――?


「『土屋さん少し待ってて下さい必ず助け……違う?そうそう助けて下さいね。』」



何だ?何かが身体に入って痛みが引いていく?




ぼやけてた視界がはっきりし始めるとそこに角を生やした拓也がいた。






…………痛みが無い――そうか死に際の幻覚かぁ。




次回からの更新は2日に一度の更新になりそうです。


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