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16話

貨物置き場で働いていた作業員には事情を説明して安全な場所に隔離して見張りも立てた、狐幻達が作業員に変装し配置に着いて何とか準備は整った。



『?!凛音様ビーコン反応消失、気付かれたと思われるます!』

「狐幻、朧狐、各自戦闘準備、敵の戦力次第では遅延工作に移行、逃がさない事を第一に考えて行動。……四家に伝達。間も無く敵の部隊と交戦に入る、使い魔で戦況確認、介入タイミングは任せる。」


4年前に覚醒者になり春野さんに一目惚れした彼は訓練を頑張て狐幻に入隊した。……春野さんが貴方の帰りを待ってるんだから絶対に生きてなさいね。




その場の全員が臨戦態勢に入り何が起きても直ぐに対処出来る情報に入った。








無音遠くからの音しか聞こえない………









────カツン






来る!





ドン!!



『『『グルァァァ!『!オオォォォ!!!』』』


待ち伏せに気付かれてる?!何故――っ、考えるのは後!


『魔弾一斉掃射開始!!』



素早く状況判断した朧狐の部隊長の合図で高出力の魔力弾が魔銃から放たれ着弾する。



──ドドドドドォォォ!カカカカァ!



巻き上がった粉塵で視界が遮られたけど。


軽い音これは……




「警戒!防がれてる!!」



私の声に呼応するように敵側から白い煙が爆発的に広がり視界が真っ白に染まった。

毒かと防毒の狐の面を着けたけど肌感じる湿り気にこれは霧だと気付かされる。


何処から来る?


私を囲むよう配置した分身が一体殺れた……なら!


「“揺らめき絡み獲れ【奈落影(ならくかげ)】」



私の影が急速に拡大し影が揺らめく。


「なっ影だと?!」「ホーエンハイム家じゃねぇ!!」

「影姫だ!!狐坂家の奴等だ気を付けろ!!」


こんなにも速く接近した事からベイスの手下は手練れ揃い、捕縛はこちらが危険になる…。


「朧狐!」


『承知!』


朧狐達は私の魔術が反応しないように私の魔力を込めた御守を所持しているから【奈落影】には捕らわれない。


朧狐達は影に捕らわれ敵を始末して行く。


此れで


「“引きずり込め【レイク▪ブラッド】“」



───ドブン



『しまっ!』


「朧狐?!」


朧狐達の気配が減ったそしてこの魔術は……。



「あ~あ外れか一人しか喰えなかったじゃねぇか、分身体ってやつは面倒だな。」


「“操血(そうけつ)のジブィス”!」



カン!



霧の中魔力探知に長けた狐幻部隊の一人が狙撃するが分身が血液によって防ぐ姿をとらえた。

自動防御の魔術か、厄介ね……。


円形の血液を足場に上から見下ろすし嘲笑うその男は声に反応してそちらを向いた。



「初めまして狐坂の影姫、それじゃあ……喰われてくれ。」



『グルァァァ!!』




血だまりからキメラ?!



「ひっ?!ジブィスさ──。」


ブシューー!!



「ちっ!…………広範囲の幻術かよ。狐坂家の待ち伏せは想定外だぞ。」


ギロリと周りを見渡すとジブィスは懐から本を取り出し読み出した。

隙だらけに見えて足元の血液には魔力が込められて蠢いている……複数のキメラが潜んでるわね。


あのキメラは血液と同化出来るみたいね、魔物ではそんな能力を持った個体はスライムくらいだけど明らかにあれは違う。


『コノハル、あれは精霊、契約魔獣の様にも見えるけど何か分かる?』

『敵側には()()()()()の気配はありません……血統魔術の独特な魔力の波長は感知出来ないので固有魔術による疑似生命の可能性が高いです。』


同化しているコノハルに影の分身を通し確認させたけどそれだと疑問がでる。

多様性の有る固有魔術は本来の性質外の用途では威力、耐久性が落ちる。

ジブィスの血液操作魔術でキメラに仮の意志を宿して形作り人を噛み砕くなるてあり得ない。


出来ても通常の2倍以上の魔力を魔術に常時送らないと強度が維持出来ないし実戦では使わない。


考えれるのはジブィスが禁術相当の特殊な方法で固有魔術を複数宿してる場合、二種類の固有魔術しか宿せないってなっていて欲しいところね。



それにしても来るタイミングが分かって良かった。

ある程度のタイミングが分かってたから、狐幻達が大規模な幻影魔術を発動出来た。魔術待機状態は負担が多き過ぎるから短時間しか維持出来なく、実戦では殆ど使われないそれを発動出来たのは運が良かった。


「このまま同士討ちしてくれると有難いんだけどね…。」



ジブィスは本をパタンと閉じため息吐いた。


「成る程そちらの目的は俺らが()()()()表の覚醒者だろ?なら帰してやるよ。」



「………タスケ………イタイ。」



「──クッ!」



彼奴何て事を!



『………凛音様分身体を救出に向かわせますか?』

『駄目よ分身体は狐幻達と私のサポートで余裕がない、それに()()()手遅れよ……。』


虚ろな目、青い顔でゆらゆら歩く彼は操られいるのは明確、確実に罠。


「人一人じゃあ釣れねぇか?そんじゃこうしよう。」


地面に広がる血が引いていくとそこに猿轡をされ縛られている人々が必死にもがいていた。

その中で見知った顔を確認して動くしかなくなった。


「……コノハル。」

『……分かりました凛音様。』


狐幻につけていた半数を捕らわれた人達に向かわせる……清仁君が偽物と分かった場合ジブィスは確実に逃げ出す。彼を助けないのは重要性を理解してる私の行動としては明らかにおかしいと気付かれる。


狐幻達へのサポートが減るのは不安だけど仕方ないか………。



分身体が彼らを抱え後方に下げる、何もしてこない?どういう事?


『凛音様無事保護しましたそれと──』


コノハルから報告受け提案もされた受ける事にする。

今は一時的な硬直状態此れからどう動く…………。



待って?




分身体を通して確認するが何処にも()()()()





「狐幻部隊報告して、()()は視認出来ているか!」


イアホン型通信機で狐幻部隊に確認するがタカと呼称している()()()は確認されていない!


『チッ!気付くの速いね影姫ちゃん。残念ながらベイスは野暮用で出払ってんだわ。このまま集団合コンし、よ、お、ぜ!。““水人形は皮被り舞台で踊る【偽水皮演舞(フェイクダンス)(アクア)】』


彼奴何時の間に狐幻の通信機を!


やつが唱えた瞬間保護した半数が弾け飛びキメラが姿を表す。


イアホンから聞こえた二重の声まさか……いえ、考えれるのは後目の前の事に集中!!


ベイスが居ないならもう様子見は終わり、全力で叩き潰す!



「“私は人の影”」





『チッ!行きなりかよ、幻術解除はまだか!!』


そう簡単に狐坂家の幻術は解けないわ。




「“光の中動ける貴方に成りたい”」




『凛音様、タイミングを会わせます!』


ありがとうコノハル貴方のお陰で集中出来る。





「“手を伸ばし続けた貴方にようやく届く”」






幻術が解除された、でも狐幻達、コノハル、()()()()()()()の部隊が私に敵を近づけさせない。



『ふざけるな!何故だホーエンハイムは来ない()()()()()()だろうが!!』



ベイスは今は使えない賢眼も今までに視た可能性からパターンを予測してジブィスに教えていたのね。




「“さぁ共に踊りましょう”」





『やれ!!耐劣の!!』


残念、耐劣のスモルは()()清仁君に化けさせて寝かせてるわ。

保護して後衛に移した彼から毒を撒き散らす事は無理な相談ね。

わざわざ反逆者のふりさせて痛めつけたようだけど無意味だったわね。

でもありがとうそのお陰で彼はビーコンを壊すタイミングが出来私達は助かった。


コノハルとホーエンハイムの部隊によって辺りにライトが点灯し狐幻達が霧を一時的に晴らす。


全員に影が出来た。


『水人形味方に覆いか──』


一手遅い!!



「“誰でもない影達(ノーマンシャドウズ)”」



全ての影が写し出された地面、壁から剥がれ自立して影は敵に襲いかかり始め、味方も此れを気に攻めだした。


クッ!一気に流れ込む情報と乱れそうになる、最大出力の固有魔術の制御は身体に負担が大きい、覚悟していてもこの痛みはこたえるわ……。



「はぁはぁ……っやっぱりきついわね。」

『凛音様!上に回避!』


─ザァァーー!!


コノハルの声に身体強化して飛び上がるとしたを血の波が通り過ぎたけど下は槍の形状に変化して私に伸びて来る。


キメラと交戦中のキメラの影を呼び寄せて縦にした為に影は串刺しに成り崩れ落ちた。


ガン!!



ジブィスは無理に私を攻撃した隙を自身の影につかれ壁に叩きつけられていた、狐幻と朧狐達はその隙を見逃さずに詰め寄り止めを刺そうと一気に近づた。


これで終わりよジブィス。


「くっそがぁぁ!!余計な魔力使わせやがって!!ベイス悪いがまた()()で配下集めだぁー!!」


自棄になったジブィスは武器を捨て両腕を広げるも狐幻達は容赦なく急所を切り払いジブィスから血が吹きだしてゆっくり倒れだし──。



「『『我は血に触れる者を糧とし蘇る“吸血鬼の再誕(ブラッドリベンジ)』』」


ジブィスが口元をニヤリとした瞬間、両手が裂けて口が生まれた。



マズイ!!



私は3つの口が動く意味を理解し出来る限りの影を動かし味方を地面に広がる血だまりから遠ざけるように無理やり影達を操作し身体が悲鳴を上げるけどかまわない!



お願い間に合って!!


ジブィスを中心として血が渦を巻き、血の触手が血に触れていた者達を渦に引きずり込みだした。



最後の力を振り絞って私を影で包み込む際に多くの悲鳴が上がり血が私を捕えようとした所で私を影に包み込ん事が出来た。




















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