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12話

ブックマークしてくれた方ありがとうございます。

これからも楽しんで読んで貰えるよう頑張りますね。


 


 私は狐坂家直轄の戦闘部隊【朧狐(おぼろきつね)】と協力して小物達を捕縛してマジコミとの境界線で魔術師統制機関に引き渡しを終えた。

 正直此処まで影を出し操作したのはかなり神経使うからしたくなかったんだけどね。


「んんんんはぁ~疲れたぁ早く帰ってお風呂入りたい。」

「凛音様、後はマジコミ管理本部で報告会まだあります油断禁物ですよ。」


 マジコミの治安維持は100の名だたる表世界の魔術の名家から毎年持ち回りで五家が担っている。


 そんな中に癖のある家もあって正直合うのすら神経すり減るから嫌なのよね。


 だけどマジコミ開催中の集合概念による効能が向上した魔法薬等の生産物の購入優勢出来る権利があるから辞退も出来ない困ったものだわ。


「よぉ、ずいぶんお疲れだな女狐。」


「そういうあんたは服が汚れてるわね。随分とあんたに釣り合う姿になったじゃないおめでとう。」


「貴様ぁ!タオ様に対する物言い許さん!!」


 タオの従者は会いも代わらず出来損ないを連れてるのね、趣味の悪い奴。


 私に殴りかかろうとしたがコノハルがひらりと取り出した扇子を振ると従者は見当はずれな場所を殴りつけた。


 ガシャン!!


「恐れいったかダキニの末裔これから………え?」


 コノハルによる幻術にはまった従者は高価な壺を破壊し幻術が解けるとキョトンしている、哀れね。


「あ~あやっちまったなテメェにはお仕置きな。」


 タオは()()で従者の懐に入ると瞬時に5度打撃を与え吹き飛ばすと更に()()で従者を追い越し背骨に打撃を与え止め襟首を着かんで放り捨てた。


「すまねぇなぁ内の奴には制裁したからこれで手打ちにしてくれ。」

「なぁにが手打ちよそいつなんでしょ?色々と悪さしてたの。」


 はて?なんの事だかとすっとぼけた顔をするコイツは中国の山間部に拠点をもつ武術と魔力を融合させた魔闘技の大家【リ家】の長子リ▪タオ。

 表の政治には不干渉だが裏の魔術師側では勢力拡大してる野心家の家がらで油断出来ない。


 野心家かだからこそ裏切り者最大限使い潰す、先ほどのやり取りもあわよくば私の実力把握、怪我されればと言う思惑からだろう。


「もぅ仕事終わったと思ったのになんで仕事増やすかなぁ。マジコミ統括長が知ったら文字通り()が落ちるんだから気を付けてよぉ。」


 おっとりした声が聞こえると同時に壊れた壺は逆再生するように元の形に復元していった。

 ディムスを使いこなし異なる属性魔術の合成発動するなんて電子魔術(ディムス)の生みの親ホーエンハイム家の麒麟児ね。


「わりぃな、ホーエンハイムちょいと()退()()して壊しちまった。」

「ん~~~~~虫というかこれ頑固汚れだね。アド、レアは一斉にいくよ。」

『『リョーカイシマシタ、マスターアドム。』』


「ち、ちょっと待ちなさい!そんな事したら!!」


 アドム▪ホーエンハイムの精霊を宿したアンドロイド″アド"とレアはマジコミ管理本部に張り巡らした防衛魔術、電子機器をジャックし巨大な儀式魔術を起動させてしまった。



 ″ディムス▪デスカウンター"


 魔術が起動した瞬間マジコミの会場は一斉停電した。

 そして10秒達停電から復旧したのだけどアドムは頭を抱えてうずくまっていた。

 まぁあんな事したら飛んでくるわよね。


「こっっのクソガキがぁ!!勝ってに大規模魔術使うなと言っただろうが!!」

「ふぇぇん!使って無いもん!小規模魔術を百個平行起動したんだもん!」


「百の魔術を繋げたらそれはもう大規模魔術じゃない……。」

「だな、どうすんだよ苦労して誘導してた俺ら馬鹿みてぇじゃねぇか。」


 あぁぁ頭痛い、小者を狩って離れた位置から観察していた奴等を追跡して、背後関係を調べる計画がおじゃんよ。


 ピロン


 ん?連絡何処から………。


「ホーエンハイムこれ何のつもり………。」

「クソガキ俺をパシりに使うつもりか殺すぞ。」


 タオに届いたって事はマジコミに参加した大家全員に送られるみたいね。

 ………どうやってこのクソガキ始末しようかしら?


「だって、“賢眼のベイス“の魔眼が使えない今がチャンスみたいだから急いで捕まえないとでしょ?」









 ……………………………は?








「お、おいホーエンハイム君?本当なのかね??」

「オイオイオイ、うっそだろ何故【ウロボロス】が関わってんだよ。」


「魔術統括機関に連絡……は不味いかコノハル。」

「はい、お館様には狐幻の一人を向かわせます。お三方はどうされますか?」


 マジコミ内に居る味方にホーエンハイムが安全にメールを送ったみたいだけど外部に電子機器をよういた連絡は敵に悟られるから無理。

 まぁ派手にやったからバレてるかもだけど………。


「ちょっと待ってよ。今マジコミ内は皆でお掃除したからピカピカだけど外は隠れ汚れで僕も対象出来ないから連絡しないで。」


 慌ててホーエンハイムは止めるけど私達だけでは無理でしょ。


「ツってもよぉ俺ら疲労たまってんだぜ。大物と相手に今戦えるのはそこのトールのオッサンと此処いない警備長のジェローム2人だけだぜ。」



「………ホーエンハイム君、ウロボロスからはベイスだけかね?」


「うん間違いないよ。見つけたメール履歴で解ったんだけど、ベイスは覚醒者を拐ってる事をウロボロスにも秘密にしてるみたいだね。

誰かまでは分からないけど資金援助してる連中は依頼するだけで助けには来ない契約ぽいんだ。」


「毎回とんでもない情報をペラペラと、世のハッカーが赤子に見えるハッキング技術ね。」


 コイツが居るから大家の連絡手段は未だ骨董品の連絡用魔道具や式神か使いの者を送るしかないのよね。

 まぁ大家は貴重は情報元として()()()()隠蔽してるけど今回がきっかけでバレるんじゃないかしら。


「悪いが今回のホーエンハイムが仕入れた情報元は狐坂家の手柄にしてくれ。停電は私が仕出かした失敗として報告する。」


「確かに凛音様の影魔術と狐幻なら可能と思われるでしょう。ですが実働部隊の半分は経験浅い者達です、どうされるつもりですか?」


 今回動員した各大家が抱える実働部隊の半数は経験が浅い者達で経験を積ませる為に今回の小者捕縛に動員して実質半数しか実力揃いであるベイスの部下達の相手をしないといけない。

 余力は残してるけど本格的な戦闘は正直厳しい。


「オイオイ、いつから会議前の廊下が会議室なったんだ?地元じゃないんだからちゃんとした部屋でヤロウゼ。」

「ジェローム悪いが緊急事態だ。No.876の使用許可受託してくれ。」


「No.876っていやぁ……。」

「確かステ──『マスターノ、シツゲンヲ、カクニン、クチヲ、ヘイサシマス』んんん?!」


 トール統括が襟に着いたバッチに魔力を流して録音の魔道具を起動したんだから分かるでしょうに。

 公的証言は時に衆目に公表されるから秘匿事項はナンバー呼びなのよまったく。


 それにしてもかマジコミ内で研究されて最近完成した一定時間だけど身体能力を後遺症もなく底上げ出来る【ステータスブースト】か、現在上級魔術師しか知られていない秘匿薬を持ち出すなんて思いきったわね。

 1本の値段が500万超えるから私も飲んだ事ないのよね。


「私ジェロームはNo.876の使用申請を受託する。これは現場判断にて実行現在外部との共闘が不可能との判断からである。おって資料作成し提出する以上!!」


「ホーエンハイム君は会議室で待機!我々はNo.876で部隊が回復しだい、地下整備区画内の違法建造区画【ゾォル】に突入し封印処置した準覚醒者奪回と賢眼のベイスの捕縛または討伐する。

 重ね言うがホーエンハイム君は待機!

 単独で判断して動くなよ!

 世界が崩壊しても動くなよ!」


不満でほっぺを膨らませるお子様な様子に何故未熟なアドムをホーエンハイム家は彼の暴走を抑える従者を何故着けなかったのか………。


暴走するのを望んでいた?それとも別の目的があるのか……。


 ……今は目の前の問題に集中して考えるのは後。


狐幻のメンバーには影法師でステータスブーストを配り後は影法師とペアーで見取図から実際のそごの確認。

やることは膨大……はぁ……。




 影響ないとは思うけど清仁君は大丈夫かしら?




今頃はホテルで友人と楽しんでるだろうから彼に飛び火しないかちょっと心配ね。






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