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『アステリズム・オンライン 〜世界で唯一ゲームをラストクリアした俺、現実世界で正体を隠して無双する〜』  作者: かいばーく


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第十四章・第一話「新たな手がかり」



 羽鳥との対立が明確になってから、一週間が経っていた。


 本条のカフェ、閉店後の店内には、これまでにないほど真剣な空気が漂っていた。テーブルには、これまで集めてきた資料がすべて広げられている。


「状況を整理しよう」


 クロウが切り出す。


「羽鳥蓮が、黒鴉の構成員として活動している。そして、羽鳥玲自身も、兄を通じて黒鴉に関わりを持っている。ここまでは、ほぼ確定だ」


「総帥との関係は?」


 俺が尋ねると、本条が資料の一枚を示した。


「蓮の接触相手を辿っていくと、ある人物に行き着く。末端からは『主任』と呼ばれている、組織内でもかなり上の立場にいる人物だ」


「その人物が、総帥なんですか」


「断定はできない。だが、総帥に近い、最側近である可能性は高い」


 クロウが腕を組みながら続けた。


「問題は、その『主任』の正体が、まだ掴めていないってことだ。顔を見た構成員も少なく、声を聞いた者はさらに少ない」


「用心深い人物ってことですね」


「ああ。組織の中でも、徹底して自分の存在を隠してる。それだけ、重要なポジションにいる証拠でもある」


 本条が資料を整理しながら言った。


「ただ、一つだけ有力な手がかりがある。『主任』が、定期的に訪れているとされる場所だ」


 本条が地図に示した場所に、俺は目を凝らした。街外れにある、古い雑居ビル。表向きは何の変哲もない、小さな事務所が入居しているだけの建物だった。


「ここを張り込めば、何か掴めるかもしれない」


「危険も伴うが、進める価値はあるな」


 クロウが頷くと、俺の方に視線を向けた。


「蒼、今回は俺たちに任せてくれ。お前が直接動くには、まだリスクが高すぎる」


「分かりました」


 俺は素直に頷いた。これまでの経験から、自分一人で突っ走ることの危うさは、身をもって理解していた。


「進展があり次第、すぐに共有する」


 クロウのその言葉を胸に、俺は静かに、次の動きを待つ覚悟を固めていた。


【作者からのお願い】

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!

「アステリズム・オンラインの続きが気になる!」

「蒼のこれからの無双に期待!」

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