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『アステリズム・オンライン 〜世界で唯一ゲームをラストクリアした俺、現実世界で正体を隠して無双する〜』  作者: かいばーく


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第十一章・第十話「静かな決意」



 その夜、俺は自室で、これまでの出来事を静かに振り返っていた。


 澪の覚醒、莉世との距離の変化、悠斗と亜衣の新しい関係。そして――クロウたちが掴みつつある、総帥の手がかり。


(羽鳥先輩、か)


 昼間の何気ない会話が、なぜか頭から離れなかった。あの一瞬の視線、そして写真の人物に感じた既視感。単なる考えすぎだと思いたかったが、拭いきれない違和感が、確かに胸の奥に残っている。


 スマホを取り出し、俺はクロウにメッセージを送った。


『一つ、確認したいことがあります。今度会えますか』


 既読はすぐについた。


『いいぞ。何かあったか?』


『直接話します。ちょっと、気になることが出てきて』


 やり取りを終え、俺は静かにスマホを置いた。


 窓の外に広がる夜空を見上げながら、俺は小さく息を吐いた。守りたいものは、確実に増えている。莉世、澪、悠斗、亜衣――大切な人間関係が、少しずつ、確かな形を成しつつあった。


 だからこそ、この平穏を脅かすものの正体を、一日でも早く突き止めなければならない。


(次に動く時は、もっと慎重に)


 そう心に誓いながら、俺は静かに目を閉じた。


 物語は、まだ終わらない。むしろ、これからが本番なのだと、俺は確かな予感とともに、そう感じていた。


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