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『アステリズム・オンライン 〜世界で唯一ゲームをラストクリアした俺、現実世界で正体を隠して無双する〜』  作者: かいばーく


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第十一章・第七話「辿る糸」



 それから一週間ほど、クロウと本条は、思想に共感する構成員の繋がりを地道に辿っていった。


「これ、見てくれ」


 ある日、クロウが一枚の写真データを本条に見せた。粗い画質の防犯カメラの映像から切り出されたものらしい。


「これは……?」


「末端の一人が、定期的に会ってた相手だ。身なりからして、ただの構成員じゃない。かなり上の立場にいる人間だと思う」


 本条は写真を凝視しながら、記憶を辿るように目を細めた。


「この輪郭、どこかで見た気がするな……」


「思い出せそうか?」


「いや、まだはっきりとは。ただ、確実に何かが引っかかる」


 二人はしばらく、写真を睨みながら黙り込んだ。


「もう少し鮮明な画像、手に入らないか」


「当たってはみる。だが、相手も相当警戒してるみたいだ。簡単には尻尾を出さないだろうな」


 クロウが小さく舌打ちした。


「総帥まで、あと一歩な気がするんだがな」


「焦るな。着実に、詰めていくしかない」


 本条の言葉に、クロウは小さく頷いた。


「分かってる。だが……蒼にも、この情報は共有しておいた方がいいかもな」


「そうだな。奴にも、心構えはさせておくべきだろう」


 二人は顔を見合わせ、静かに頷き合った。総帥の輪郭が、少しずつ、闇の中から浮かび上がろうとしていた。


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