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『アステリズム・オンライン 〜世界で唯一ゲームをラストクリアした俺、現実世界で正体を隠して無双する〜』  作者: かいばーく


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第十一章・第三話「気づいてしまった秘密」



 莉世が帰った後、俺はベッドに横になったまま、スマホでグループチャットを眺めていた。


『蒼、体調どう?』


 悠斗からのメッセージに、俺は「大分いい」とだけ返信する。すると、既読がついた直後、思わぬ通知が届いた。


 誤送信らしきメッセージが、グループチャットに紛れ込んでいた。


『今日ありがとう。楽しかった』


 差出人は、悠斗だった。だが、その文面には、明らかに個人的なやり取りらしい親密さがある。


(誤送信、か?)


 訝しく思っていると、すぐに悠斗から訂正のメッセージが届いた。


『ごめん、今のは誤爆。忘れてくれ』


 だが、俺は妙な違和感を覚えずにはいられなかった。「今日ありがとう」――その一文が、誰宛てのものだったのか、なんとなく察しがついてしまったからだ。


 俺は試しに、悠斗個人に直接メッセージを送ってみることにした。


『さっきの誤爆、亜衣宛てだろ』


 しばらく既読がつかなかった後、観念したような返信が届いた。


『……気づいたか』


『いつからだ?』


『実は、この前の廃工場の一件の後からなんだ。あの時、亜衣を守りたいって強く思って……それで、告白した』


 俺は思わず、口元を緩めてしまった。あの騒動の中で、まさかそんな展開が生まれていたとは、想像もしていなかった。


『莉世には?』


『まだ話してない。もう少し落ち着いてから、ちゃんと言おうと思ってる』


『分かった。俺からは言わない』


『助かる』


 やり取りを終えて、俺はスマホを枕元に置いた。


(悠斗も、亜衣のこと、ちゃんと守りたいって思ってたんだな)


 あの混乱の中で芽生えた想いが、確かな絆へと変わっていく。そのことに、俺はどこか温かい気持ちを覚えずにはいられなかった。


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