↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『アステリズム・オンライン 〜世界で唯一ゲームをラストクリアした俺、現実世界で正体を隠して無双する〜』  作者: かいばーく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

65/106

第十章・第二十話「覚醒」



「お兄ちゃん……!」


 満身創痍で膝をつく蒼の姿に、澪の目から、涙が溢れ出した。


(お兄ちゃんが、私のせいで……)


 自分が無茶な行動を起こしたばかりに、蒼がこんなにも傷ついている。その事実が、澪の胸を強く締め付けた。


(守られてばっかりで、いいの?私は)


 悲しみと、それ以上の強い想いが、澪の中でせめぎ合う。蒼を助けたい。ただ、その一心だった。


(お願い、お兄ちゃんを――)


 その瞬間、澪の体が、淡い光に包まれた。


「な、なに……!」


 驚いたように後ずさる男。澪の周囲に、これまで見たことのない、柔らかな光の粒子が舞い始める。


 澪の目の前に、見慣れないウィンドウが浮かび上がった。


〈水無瀬澪〉

〈Lv.1〉

〈ジョブ:巫女〉

〈スキル:慈愛の加護〉


 自分でも理解が追いつかないまま、澪は無意識に、その力を手繰り寄せていた。


「――お兄ちゃんを、助けて」


 そう呟いた瞬間、柔らかな光が、蒼の体を優しく包み込む。


 光に触れた瞬間、蒼の体を蝕んでいた重い倦怠感が、嘘のように消えていった。


(これは……)


 自分の体に走った変化に、思わず目を見開く。重く鈍っていた四肢が、瞬く間に本来の軽さを取り戻していく。『封印の呪符』による弱体化が、澪の光によって、完全に打ち消されていた。


「な、何をした……!」


 動揺した声を上げる男。双剣を握り直しながら、静かに立ち上がる。


「――ありがとうな、澪」


 小さくそう呟くと、フードの奥で、獰猛な笑みが浮かんだ。


 封じられていた力が、今、完全に解き放たれようとしていた。


コメント・フォローよろしくお願いします


コメント・フォローがくると頑張れます^_^

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。