↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『アステリズム・オンライン 〜世界で唯一ゲームをラストクリアした俺、現実世界で正体を隠して無双する〜』  作者: かいばーく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/104

第十章・第六話「対峙」



「妹に手を出すな」


 俺の低い声に、二人の男が顔を見合わせた。


「へえ、これが噂の『ラストクリアラー』か。思ったより血の気が多いんだな」


 青年が薄く笑いながら、じりじりと距離を詰めてくる。俺は澪を背に庇ったまま、腰の双剣に手をかけた。


「これ以上近づくなら、容赦しない」


「怖いなぁ。まあ、俺たちも別に、乱暴するつもりはなかったんだけどね」


 青年はそう言いながら、両手を軽く上げてみせた。


「今日のところは、ちょっと話を聞きたかっただけなんだよ。妹さんに、さ」


「話を聞くのに、腕を掴む必要があるのか」


「まあ、多少強引だったのは認めるよ」


 悪びれる様子もなく、青年は肩をすくめた。その態度に、俺の中の怒りが一段と膨れ上がる。


「――やっぱり、容赦する気はなくなった」


 双剣を抜き放ち、俺は一歩踏み込んだ。青年の顔から、初めて余裕の色が消える。


「お、おい、待て――」


 だが、俺は止まらなかった。瞬時に間合いを詰め、青年の得物を弾き飛ばす。もう一人の男が慌てて武器を構えようとしたが、それより早く、俺は鞘の腹でその腕を打ち据えた。


「ぐあっ……!」


 二人はあっけなく地面に膝をついた。俺は双剣を構えたまま、静かに二人を見下ろす。


「今日のところは、これで見逃してやる。だが――」


 俺は声を低くして続けた。


「次、俺の周りの人間に手を出したら、その時は容赦しない」


 その言葉に、青年が悔しげに舌打ちする。


「……覚えとくよ。今日のところは、退散させてもらう」


 二人はそう言い残すと、覚束ない足取りでその場を後にしていった。俺はその背中をしばらく睨んでいたが、やがて双剣を鞘に収め、澪の方を振り返った。


「澪、怪我は」


「な、ない……大丈夫」


 澪は震える声でそう答えながら、俺の腕にしがみついてきた。俺はその小さな体を、そっと抱き寄せた。


「もう大丈夫だ。よく頑張ったな」


 澪は何も言わず、ただ静かに肩を震わせていた。


コメント・フォローよろしくお願いします


コメント・フォローがくると頑張れます^_^

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。