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『アステリズム・オンライン 〜世界で唯一ゲームをラストクリアした俺、現実世界で正体を隠して無双する〜』  作者: かいばーく


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第八章・第十話「クロウと本条、二人の過去」


「そういえば、俺らはどうやって知り合ったんだったか?」


 カフェの奥の席で、クロウが思い出したように尋ねた。本条は少し懐かしそうに目を細める。


「俺のクラン、『黎明』に、お前が途中から加入したんだよ。覚えてないのか?」


「いや、覚えてるけど……改めて聞かれると、懐かしいなと思ってさ」


 二人が出会ったのは、本条が『黎明』を立ち上げてから、まだそれほど経っていない頃だった。クロウは当時、別のクランを転々としていたが、居場所が定まらずにいた。


「お前、最初は結構ぶっきらぼうだったよな」


「お前が世話焼きすぎたんだよ」


 軽口を交わしながらも、二人はその頃の記憶を懐かしむように語り合った。本条のクランで、クロウは徐々に居場所を見つけ、やがて中心メンバーの一人として活躍するようになっていった。


「あの頃は、蒼のことなんて、まだお互い知らなかったもんな」


「そうだな。お前が蒼と出会ったのが先で、その後、俺が別件で助けてもらった、って流れだった」


 ゲームのサービスが終了し、現実にその内容が反映されるようになってから、多くのプレイヤーたちは散り散りになっていった。だが、クロウと本条は、変わらず連絡を取り合う数少ない間柄だった。


「まさか、また蒼絡みで一緒に動くことになるとはな」


「腐れ縁ってやつだろ」


 クロウがそう言って笑うと、本条も同意するように頷いた。


「だが、今回は洒落にならない相手だ。黒鴉の連中、本気で蒼を狙ってる」


「分かってる。だからこそ、俺たちにできることをやるしかない」


 二人の間に、静かな決意が満ちていった。


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