↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『アステリズム・オンライン 〜世界で唯一ゲームをラストクリアした俺、現実世界で正体を隠して無双する〜』  作者: かいばーく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/105

第八章・第五話「クロウの回想・並んで歩く」



 あの一件をきっかけに、クロウと蒼は頻繁に一緒にプレイするようになった。


 もっとも、周囲には「クロウが年下の有望株を面倒見ている」というふうに見えていたはずだ。実際、表向きにはクロウの方が年上で、経験も長い。だから自然と、そういう構図が出来上がっていった。


 だが、実情は少し違った。


「クロウさん、そこのギミック、右から迂回した方が早いですよ」


「お、おう。さすがだな」


「別に、大したことじゃないです」


 攻略のアドバイスをくれるのは、いつも蒼の方だった。年下とは思えないほどの読みの深さと判断力。クロウはむしろ、蒼から教わることの方が多かった。


「なあ蒼、お前、、、ホントに俺より年下か?」


「年下ですよ。歳、聞いてないんで知りませんけど」


「知らねえのかよ」


 軽口を叩き合いながらも、二人の間には、いつしか確かな信頼が生まれていた。クロウは、蒼のそっけない態度の裏にある、不器用な優しさに何度も助けられていた。落ち込んでいる時、それとなく話を聞いてくれたのも、いつも蒼の方だった。


「――クロウさん、無理しなくていいですよ。俺、待ってますから」


 結果が出ずに苦しんでいた時期、蒼が何気なくかけてくれたその一言に、クロウはどれだけ救われたか分からない。


「表向きは、俺が兄貴分ってことになってたけどな」


 クロウは今、当時を思い出しながら、小さく苦笑する。


「実際は、逆だったよ。あいつの方が、よっぽど俺を支えてくれてた」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。