↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『アステリズム・オンライン 〜世界で唯一ゲームをラストクリアした俺、現実世界で正体を隠して無双する〜』  作者: かいばーく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/103

第七章(中編・二)「蒼の帰り道」



 莉世と別れた後、俺は一人、夕暮れの街を歩いていた。


(不器用、か)


 莉世に言われた言葉が、頭の中で何度も反芻される。悪気はなかったのだろうが、妙に的を射ている気がして、思わず苦笑が漏れた。


 人と関わることを、器用にこなせたことなど、これまで一度もなかった。ゲームの中でも、現実でも、俺はいつも一人で完結する方を選んできた。それが楽だったし、誰かに頼る必要も感じなかった。


 だが――今日という日は、少し違った。


(悪くなかったな、今日は)


 装備を選びながら交わした、他愛のない会話。莉世の真剣な横顔。柔らかく笑ったときの、あの表情。どれもが、今まで自分の日常になかったものだった。


 スマホが小さく震え、通知が届く。莉世からのメッセージだった。


『今日はありがとう。また誘ってもいい?』


 その短い一文に、俺は思わず足を止めた。


(また、か)


 断る理由など、どこにもなかった。俺は少し考えてから、返信を打った。


『いつでも』


 送信してから、自分らしくない一言だと、少し気恥ずかしくなった。だが、取り消す気にはならなかった。


 夕焼けに染まる道を歩きながら、俺はフードの下で、小さく口元を緩めていた。


 ――こんな感情を持て余すのは、初めてのことだった。だが、悪い気分ではなかった。


コメント・フォローよろしくお願いします


コメント・フォローがくると頑張れます^_^

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。