第二話 渇き?違う
「はぁ…はぁ…んぐぅ…」
やばい。何でかわからないけど、腕なくなったのに骨生えたし、なのに復活しねぇ。
しかも出血しっぱなしだ…このままじゃ死ぬ…
「あ"ぁ"…の"どが…がわ"ぐ…」
しかも…ここ乾燥しまくってる…
そうだ、牛、さっき死んだ牛の肉。
食っても大丈夫なのか?
クソ!
迷ってる暇なんかなぇ…!
「ハブッ!んぐぅ…」
硬すぎるこの肉!石かよコイツぁ!
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…
ドクン 〜 -
-対獄獣神討伐隊基地-
「で、例の物は見つからなかったのか?」
「異世界、ごく普通で平和な世界に転移された。情報はここまででしたね。」
「あの代物は、絶対に破壊すべきだ!そんな物が我々の住む星以上の平穏な星にあるなど、あってはならぬ!」
パン
「まぁ落ち着くのだ。ギドラ殺しのソーバよ。今優先すべきは観測された渦状の魔力群。
今までに渦状の魔力群は観測され、そこには必ず別世界の人間がいた。だが今回…」
「獄獣神生息エリアに出現…異世界人はオリジナルの力を授かるが、オリジナルと言っても、それは我々が知るタイプの物と酷似している場合がある。」
「まぁどのみちそんなところに転移された人間など、どうせ生きておらんのじゃ。無視じゃ無視。」
「ワレワレは、獄獣神がエリアから脱したソンザイを倒すのがシメイ。行ったことナイ。」
「で、どうするんですか。ローレン総長。」
「…異世界人には申し訳ないが、我々もそこまでして行くほどのリスクはないからな。」
-獄獣神生息エリア-
「がぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"‼︎」
痛い痛い痛いいたいイタイ!
内側から破かれてるみたいだ!死ぬ、死ぬ…!
ギリ"リ"リ"リ"リ"リ"…
突如としてトシの骨だけの腕に、肉が無理矢理のように張り付いた。
腕が…戻った…
回復…で良いのか…?
「はぁ…はぁ…はぁ…こいつ…この牛は…何もんだ?」
ワレは牛などの下等な生き物ではナイ
「な!?だ、だれ!」
ワレを喰らってオイテ、その様なマヌケな顔をするとはナ。
ワレの名ハ獄獣神ルバル。オマエはどうやら、この世界のニンゲンではナイのだナ。
「は?この世界…?地獄じゃないのか?」
コノ世界の中でも'ココ'は地獄のヨウな場所ダ。
「結局地獄じゃないか…どうすれば…」
オマエはワレを貫いたデあろう。ソレをまたヤレ。
「やれったって、あんなの知らないよ!魔法なんかあるわけないんだし!」
ソウカ、オマエは魔法のナイ世界から来たのダナ。」
え、じゃああるのか?
ワレを倒したノダ。オマエには才能がアル。教えてヤル。
魔力、コノ世界では全ての生命ガ等しく持ッテいるエネルギー。ソレを体外に出し、放つノガ魔法。オマエの場合、物質魔法ダナ。
「物質…じゃあ水とか操れるのか?」
イヤ、オマエの体に刻まれている力でハ不可能。操れるノハ己の骨ノミ。
「え?それ、だけ?」
オマエはワレが吹き飛ばした左腕から骨ノミ再生されていた。肉ヤ皮は対象外だと分かるダロ。
「そんな…じゃあ無駄じゃないかこんな力!」
ワレの体ハ物質魔法では傷がつかナイ特異な力が備わってイル、ダガオマエは貫いた。
オマエのソノ骨、取り込まれた今ダカラ理解デキタ、あらゆる防御の力を無視できるのダナ。
そうなのか…でも体は簡単に吹き飛ばされたのに、
攻撃ト防御ハ別の領域ダ。オマエの骨ハ、極限まで攻撃に特化サセタ分、守りハ風が吹いた時ノ砂山ニ等シイ。
ギィアオオオオオオオオオオオオ‼︎
「!」
実戦ダ。ワレを喰ったからニハ、楽しませてモラオウ。




