↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カラメル・スイーツ・イリュージョン  作者: シャオえる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
59/61

私達だけの時を

「シオンが私達の魔術書を書いてくれるのは嬉しいけれど、それは私達は読めるの?」

「それはあなた達の魔力次第ね」

「私達はシオンより魔力も魔術の技術もないから困ったね、ねぇアリエル」

「ええ、そうね……」

 カナメの話しにアリエルが、魔術書を見ながら、か細い声で返事をする。それを見たカナメが、はぁ。とため息つきながら魔術書を指差す

「魔術書を持っているなら、双子ちゃん呼べるでしょ?さっさと呼んでよ」

「ホイップが二人を守っている。ホイップの魔力が強くて二人を呼べない」

「シオンが戻っちゃったからね。仕方ないか」

「……お喋りは一旦終わりでもいい?」

 アリエルとカナメの会話にシオンがにこり微笑んで止める。二人が慌ててシオンを見ると、シオンの髪がユラユラと揺れている。それを見たカナメがアリエルの腕をつかみ、さっき開けた窓から二人一緒に外へ飛び出し、夜空を飛ぶ

「面倒……」

 月明かりに見える二人の後ろ姿を見て、すぐに追いかけることなくシオンが呟く。その間にカナメはアリエルの手をつかんだまま、シオンのいる家から遠く離れていく。カナメの家があるルノート村から見えていた光も見えなくなると、地面にゆっくりと降りて、つかんでいたアリエルの手を離し、ふぅ。一息つく

「ちょっとどうにかアリエルも手伝えないの?」

「……無理そう。せめてホイップが離れてくれないと」

 アリエルが魔術書を見つめながら答えると、木々の隙間から二人を追いかけてくる影が見えた

「もう追いついたの」

 近づいてくるカナメが声をかけると、シオンがにこりと微笑む。草むらを歩く足音を立てながら一歩ずつ二人に近づいていく

「ホイップ、帰っておいで」

 シオンがアリエルが持つ魔術書に向けて呼びかける。カナメとアリエルが魔術書の表紙を見つめ、ホイップが

現れるのを待ってみるが、ホイップやライとムギの姿は三人の前には現れず、シオンが困ったようにため息をつく

「二人を守りたいのね。仕方ないわ」

 また一歩、アリエルとカナメに近づきながら魔術書に向けて呟く。少しずつ見えてくるシオンの笑みを見て、アリエルが魔術書をぎゅっと抱きしめる

「まあその方がアリエルは魔術を使えないし。三人だけの良いデートが出来そうね」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。