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カラメル・スイーツ・イリュージョン  作者: シャオえる


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一つ深呼吸をして

「ホイップ、起きれる?」

 アリエルがベッドに眠るホイップに声をかける。何度か話しかけてもスヤスヤと寝息をたて起きないホイップにアリエルが困ったようにため息をつくと、ライとムギがホイップの隣にきて、ライがホイップの頬をつつく

「シオンさんがご飯作ったよ。起きて」

「お昼ごはんになっちゃうよ。起きないと」

 ムギもホイップの体をユラユラ揺らし起こしてみるが、ホイップは変わらずスヤスヤ眠る。起こし疲れたライとムギが、はぁ。とため息ついて、ベッドから少し離れた所にいるシオンの隣にいたアリエルを見る

「アリエルさん、ホイップそんなに大変な魔術を使ったの?」

「いえ、あまり馴染みのない魔術を使ったせいよ。魔力の使い方を間違えたのね」

 ムギの質問に答えると、ベッドに眠るホイップの隣に移動する。ライとムギが邪魔にならないようにシオンの隣に来ると、ホイップの頬に手を当てる

「ホイップ、起きて」

 アリエルが声をかけると、寝ていたホイップの目がゆっくりと開いていく。アリエルに支えられながらゆっくりと体を起こすと、ふぅ。と一つ深呼吸をする

「ホイップ、大丈夫?」

 シオンの隣にいたライとムギが側に駆け寄り声をかける。二人をボーッと見つめ返事をしないホイップを見たアリエルが少し離れてい見ていたシオンに目線を向けた

「ごめんなさい。ホイップの為に暖かい紅茶を用意できるかしら?」

「はい。すぐに持ってきます」

「ありがとう。助かるわ」

 シオンが一人寝室を出てキッチンへ向かう。パタパタと階段を降りる足音が聞こえなくなると、ホイップがまたふぅ。と一つ深呼吸をした

「ホイップ、なんの魔術を使ったの?」

 ライが問いかけると、ライとムギに目線を向けたホイップ。アリエルにも目線を向け、大きくため息をつく

「私が使ったのは……確か、魔力を全て奪い取る魔術でした。でも……」

「アリエルさんの魔術にそんなの無いよね?」

「そうだね。たぶんないよ」

 ライとムギが話しながらアリエルに目線を向ける。三人の視線にアリエルが、にこりと微笑む




「えーっと紅茶は……」

 一方その頃、キッチンで紅茶の準備をしているシオンは、紅茶を探していた。キッチンにある戸棚を色々開けて探してみても、見つからず困っていた。あっちこっち探している間にヤカンに入れていたお湯が沸いて、慌てて火を止める。テーブルに用意していたティーポットを取るため、少し振り向くと、トレーの上に置いていたティーカップの中に、シオンが探していたティーバッグが置かれていた。置いた覚えのないシオンがティーカップを持ち、キッチンの中を見渡す。ライとムギがいるか確認するが、二人の姿は見えず、少し首をかしげつつも、手に持ったティーカップをトレーの上に置き直した

「誰かが教えてくれたのかな。ありがとう。助かったよ」

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