夢の続きはその後で
「汚れた服はここにいれて。遊んでないで冷える前にほら入る」
脱衣場でホイップが汚れたライとムギの服をつかんでテキパキとお洗濯の用意をする。床に脱ぎっぱなしにされた二人の服を取り、水を貯めたバケツに入れる。一足先にお風呂場に入り、はしゃぐライとムギの声を聞きながら、三人分の着替えを用意していると、脱衣場の扉が開いてシオンが入ってきた
「あらシオンさん。お話はもう終わりですか?」
「うん、一応……」
「そうですか。私はこの汚れた服を洗いますので先にどうぞ」
「ありがとう」
汚れた服をバシャバシャと水に当てて汚れを落とすホイップの隣でシオンも服を脱ぐ。お風呂場の扉を開けると、ライがムギに向けて投げた水が扉を開けたシオンの顔に当たり、楽しそうだったライの表情が一瞬で驚いた顔に変わった
「あれ、シオンさんもうお喋り終わったの?」
「うん、終わったよ」
「じゃあ、一緒にお風呂入ろう」
ムギがシオンが来て嬉しそうに入り口に駆け寄り、シオンの右手をつかんで湯船の近くにいるライの側まで引っ張り、湯船の水をシオンの体にかけた
「そうだ、アリエルさんと何を話していたの?」
湯船の中に入りのんびりとしていると、ライがシオンに問いかける。
「なにって……えーっと、夢の話」
「夢?寝ているときの夢?」
「そう。でも、覚えていなかったから、あまり話さなかったよ」
「そうなんだー。なんだか残念」
少しのぼせたのか、ムギがふぅ。と息を吐きながら返事をする。ライもふぅ。と息を吐きながら湯船の縁に手を乗せた
「そういえば、私もよく夢を見るよ。ライと一緒におやつ食べている夢!」
と、ムギがそう言うと、ライが少し顔を上げ
「それ、私もよく見るよ。一緒だね」
「二人とも、夢でもおやつを食べているのね……」
三人分の洗濯を終えたホイップがライとムギの話に呆れながらお風呂場に入ってきた
「そうだよ。夢で見るホイップが作るおやつも美味しいの」
そうムギが言うと、ライがうんうんと頷く。二人から褒められて微笑むホイップが、湯船に浸かりながら三人の話をボーッとしていたシオンのところに来て右手をつかんで無理矢理湯船から出した
「大丈夫ですか?のぼせる前に上がって、冷たいおやつを食べましょう」




