お掃除のあとに
「二人とも、何してるの?邪魔だからちょっと退いて!」
魔術書が戻ってきた数日後、ホイップがベッドに眠るシオンをベッドの横でじっと見つめるライとムギの体をほうきでグイグイと突っついていた。何度も二人を退かそうとしても動かない二人に痺れきらして寝室の入り口をほうきで掃くと、ライが少し振り向いて掃除をするホイップを見る
「ねえホイップ。シオンさん大丈夫?」
「あと何日眠って起きるの?」
スヤスヤ眠るシオンを見ながらライとムギがホイップに聞くと、床をほうきで掃きながらホイップが、はぁ。とため息をつく
「私には分からないわ。アリエルさんに聞いて」
「聞いても答えてくれないんだもん」
「それにしょっちゅうお出掛けしてつまんない。早く起きて遊んでくれないかなぁ」
ライとムギも、はぁ。とため息をつきながら立ち上がる。三人が会話をしている間もシオンは起きる気配もなくスヤスヤ寝ている
「起きて遊ぶ前に、お掃除と魔術の練習しなきゃダメだよ。アリエルさんから宿題もらったでしょ?」
「もらったけれど、ホイップと一緒にって言われたの」
「そう。だからホイップのお仕事の終わり待ち」
「なにそれ。私、アリエルさんから聞いてないよ」
ホイップが驚いた顔でライとムギを見る。すると、ムギが寝室にある机に向かいだした。机の上にある一冊の本を取り、ホイップの元に戻ると、取ったその本をホイップに差し出した
「はい。これ。宿題だって」
ライにほうきを渡し、ムギの持つ魔術書を受け取る。パラパラとページをめくり、最後のページを見終えると、ムギに魔術書を返し、ライに渡していたほうきを受け取った
「これなら仕方ない。二人には、お掃除を手伝ってもらって一緒に宿題終わらせちゃおう」




