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公園からの帰り道。
どちらからともなく手を握る。
当たり前になっていたはずなのに
少し、懐かしい。
「悠さん」
「ん」
「私、ままだったみたいです」
朱里が笑っている。
意味はよくわからない。
でも、
答えはでたのだろう。
「……そうか」
「はい」
吐く息は白いのに
それでも、あたたかい。
「悠さん」
「ん」
「お引越ししませんか?」
「ん…どこがいい?」
「遥花さんたちにも相談したいです」
「連絡しとく」
「悠さん」
「ん」
「アイス食べたいです」
「……真冬だぞ」




