第3章 部下として 第1話「変わる仕事内容」
アンジェはシュンゴの報告を、1ヶ月の間、定期的に受けていた。
今日もまた、シュンゴの街の衛生面での変化についての説明を、黙って聞いていた。アンジェは少し間を置いてこう言った。
「よし、わかった。お前達を私の部下として迎えよう。形式上は自警団所属だが、やってもらうことは技術や教育等、縁の下の力持ちのようなポジションだ。いいかい?」
「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
「、、、よろしく。」
シュンゴとリーセはそれぞれ、アンジェにそう言い、簡単に今後の待遇等について説明を受けた。
アンジェの屋敷を出た後、シュンゴは気になっていたことをリーセに聞いた。
「リーセ、これでよかったのかい?もうジェイクさんの店で働けなくなるけど、、、。」
アンジェの部下になることは安定を捨て、未来に賭けるようなものだ。
リーセはキッパリと、
「後悔はない。」
そして、シュンゴから目を逸らし、明後日の方向を向いた。
「私は先生についていくと決めたから。」
シュンゴはリーセの耳が真っ赤になっているのがわかったので、口数少なく、
「、、、わかった。」
とだけ言った。
「さて、そうとなると引っ越し準備になるなあ。リーセは引っ越し、大丈夫かな?」
リーセは少し青ざめて言った。
「、、、あまり、大丈夫じゃないかも。」
シュンゴは彼女の性格から部屋の様子を想像した。
「、、、本が、多いのかい?」
「うん、私1人では運び切れない、、、。」
「、、、最後までジェイクさんのお世話になりそうだ。」
シュンゴはやれやれと肩をすくめた。




