47 まるで、シャンパンタワーや、ステンドグラスのような美しさ
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場面は変わって――
“それ”を、“見る者”の姿があった。
そして、それは、
「……!?」
と、“見る者”にとっても、驚きだった。
水の匣――
……でなく、ピラミッド状で、なおかつミツウロコ模様のような、フラクタル立体。
まるで、シャンパンタワーや、ステンドグラスのような美しさ。
それが、夕闇の東京駅前の灯りを映し出し、ダイヤモンドのようにまばゆかった。
これが、“水”でできた立体であることがわかる。
そのようなものが突然に駅前に現れたという、いわゆる不可思議な怪現象でもあり、その場にいた者たちが皆してスマホカメラをかまえる。
すると、SNSのタイムラインは即座に、“東京駅前の水のピラミッド”で溢れかえる。
不可思議な現象にたいする騒動と、その考察。
それから、そんなことはお構いなしに、ここぞとばかりにSNS映えのためにスマホカメラで撮る者たちなど、いかにもなSNSの野次馬である。
そして、“見る者”も、
「わ、ぁ……」
と、“作品としての美しさ”に、惹かれながらも、
「……」
と、何かの予感がしていた。
スマホ画面に映る、東京駅前、水のピラミッド――
その中心が、こちらを“見ている”ようにもみえる。
そうして
――ピ、ィィン……、ポーン……
と、インターホンが鳴った。
「あっ……」
“見る者”が、声をあげた。
待っていた人が、来たのだった。




