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乙女ゲーの辺境伯に転生したので奴隷落ちする悪役令嬢を金貨2万枚で救おうと思います  作者: トンビが鷹を産んだトンビの方
第4章 新事業と枢機卿
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第75話 教国からの返答

意外とヴァルグの話がリアクションが多かったので次の間章はグラニウスだけではなくてヴァルグからの話にしようかなーと思っています


魔力草の栽培成功から五日後

レオンは執務室で書類へ目を通していた

コンコンと扉が叩かれる

誰が来る直ぐに分かった


「入ってください」


扉が開いた、入って来たのはセリオスだった

その手には教国の紋章が押された封筒がある

後ろにはクロエそれにゼムも部屋の隅へ控えた

レオンは封筒へ視線を向ける


「前の話の返事が来たのですが」


「えぇ、どうでしたか?」


セリオスは頷き席へ着くすると直ぐに手紙の封を切った


「まず魔力草についてです」


書状へ目を落とす


「採取の方だと教国での買取価格ですが、一株につき金貨十五枚から二十枚」


クロエが固まる


「高っ!」


セリオスは苦笑した


「回復薬の主材料ですからね、それに採取場所が危険です」


レオンも納得する

命懸けの採取

回復薬の材料

安くなる理由は無かった

セリオスは続きを読む


「そして後日直ぐに送った栽培成功の報告ですが」


少し笑った


「かなり驚いているようですね」


「そりゃそうだよ」


クロエも笑う


「教国でも出来てないんでしょ?」


「えぇ」


セリオスは頷いた


「少なくとも私の知る限りでは前例がありません」


そして本題へ入る


「事業計画についてです」


部屋の空気が少し変わる

セリオスは書状を読み上げた


「栽培が安定して可能であるならば許可は前向きに検討する」


クロエの顔が明るくなる


「おっ」


だがセリオスは続けた


「ただし条件付きです」


レオンは頷いた


「まぁ当然ですね」


「はい」


セリオスも同意する


「私の帰国後に事業内容を確認する事、そして監査役兼管理役を一名派遣する事」


クロエが腕を組む


「まぁ妥当かな」


「教国の秘術ですから」


セリオスは苦笑した

レオンも反対する気は無い

むしろ当然だった


「派遣される方は決まっているのですか?」


「まだです」


セリオスは首を振る


「ですが私が信用している方を推薦しておきます」


クロエも安心したように頷く


「それなら安心だね」


しばらく書状へ目を通していたセリオスだったが

ふと眉をひそめた


「そういえば」


レオンが顔を上げる


「どうしました?」


セリオスは少し考える


「孤児院の子供達です」


部屋が静かになる


「今回の計画では孤児院の子供達に協力してもらう予定ですよね」


「えぇ」


レオンは頷いた


「魔力を持つ子供が居ればですが」


セリオスは続ける


「ですが問題はありませんか?」


クロエが首を傾げる


「何が?」


「子供達は王国民です」


セリオスは真面目な顔で言った


「孤児院は教国管理ですが国籍までは変わりません、王国民を教国の事業へ組み込む形になります」


確かにもっともな疑問だった

政治問題になる可能性もある

レオンも考え込む

その時、口を開いたのはゼムだった


「問題ありません」


全員の視線が集まる

ゼムは淡々と続けた


「ここは辺境です、辺境伯には大きな裁量権があります、中には帝国出身や教国出身の方居ますので……まぁ人数にもよりますが孤児院の運営補助の範囲であればおぼっちゃまの判断で可能の話になります」


レオンも納得する

確かに王都なら面倒だった

だがここはノルディア領、辺境の地だ

クロエも頷いた


「それに仕事だしね」


「無理やりじゃない」


「その通りです」


セリオス少し驚きながや頷いた

表情は少し安心したようだった


「なら大丈夫そうですね」


レオンは腕を組む


「後は魔力を持つ子供が居るかどうかです」


「えぇ」


セリオスも同意した


「まずはそこからですね」


孤児院の子供達の中に回復薬製造が可能な者はいるのか、それを確認する必要があった

レオンは立ち上がる


「では行きましょう」


「孤児院です」


セリオスも立ち上がった

クロエも笑う


「孤児院の子供達驚くだろうね」


こうして四人は孤児院へ向かった

次に必要なのは魔力を持つ子供達だった

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