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乙女ゲーの辺境伯に転生したので奴隷落ちする悪役令嬢を金貨2万枚で救おうと思います  作者: 蛙の子はお玉杓子
第9章 天才王子とダンジョン攻略

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第358話 セルヴァリアへの準備

 ギースの部屋を出たレオンは、冒険者協会本部の資料室へ向かった。

 A級冒険者証を見せると、職員が奥の書架へ案内してくれる。


 《還命樹海セルヴァリア》


 その名が記された資料は、全部で五冊あった。

 レオンは机へ運び、一冊ずつ内容を確認していく。

 セルヴァリアは、十五の区域に分けられた森林型のダンジョンだった。

 階段や扉によって階層が分かれているわけではない。

 森の奥へ進むほど魔物が強くなり、一定の境界を越えることで次の区域へ入る。


 問題は、内部の地形が一定ではないことだった。

 草木が異常な速度で成長し、通路を塞ぐ。

 昨日まで通れた道が消え、それまで存在しなかった道が現れる。

 地図を作ったとしても、数日後には役に立たなくなっている可能性が高い。


「方角を見失いやすいのか」


 レオンは別の資料を開く。

 セルヴァリアの内部では、魔脈から供給された魔力が絶えず草木へ流れ込んでいる。

 その力によって植物が成長し、森全体が生き物のように形を変えているらしい。

 生息する魔物にも、同じ魔力が流れ込んでいる。

 深い傷を負わせても、周囲の植物から魔力を吸収して回復する。

 倒したはずの魔物が再び動き出したという記録もあった。


 毒を持つ植物や魔物も多い。

 麻痺。

 眠り。

 幻覚。

 身体を内側から蝕む毒。

 回復魔法を使える者であっても、無事に進めるとは限らない。


「入口だけの問題ではないな」


 回復魔法を使えることが入場条件になっているのは、内部で生き残るためでもあるのだろう。


 レオンは過去の攻略記録にも目を通した。

 火属性の魔法で植物を焼き払い、道を作ろうとした冒険者もいた。

 だが、燃えた植物から毒性の煙が発生し、パーティー全員が撤退している。


 氷で成長を止めた記録もあった。

 こちらは一定の効果を上げている。

 ただし、凍らせた植物を放置すると、周囲から魔力を吸い上げて再び成長を始めたという。

 レオンの氷魔法は、セルヴァリアと相性が悪くない。

 それでも、力だけで進める場所ではなさそうだった。


 資料を読み終えたレオンは、必要な内容を書き写してから冒険者協会本部を出た。

 次に向かったのは、ミストレアの外れだった。

 中心部に立ち並ぶ魔法具店や研究機関から離れ、人通りも少なくなった一角。

 そこに、カイルが研究室として使っている建物がある。


 外から見れば、ごく普通の一軒家だった。

 二階建ての小さな家で、庭には手入れされていない草が伸びている。

 扉にも、研究所だと示す看板はない。

 周囲の家と比べても、変わったところは見当たらなかった。


 だが、中は全く違う。

 《魔脈大坑道グランヴァン》を攻略してから二か月余り。

 レオンは何度もこの場所を訪れていた。

 カイルへ魔鉱石を届けるため。

 調査の進み具合を聞くため。

 そして何より、食事を届けるためだった。


 カイルは研究へ集中すると、周囲のことが見えなくなる。

 朝から研究を始め、そのまま何も食べずに夜を迎える。

 酷い時には数日間、僅かな水だけで過ごしていたこともあった。


 以前、レオンが訪れた時には、カイルは机へ突っ伏して動かなくなっていた。

 声を掛けても反応がなく、レオンは魔力を使い切って倒れたのかと思った。

 だが、理由は単なる空腹だった。

 それ以来、レオンは数日に一度、この場所へ食事を届けている。


 今日も途中の店で、パンと焼いた肉を買ってきていた。

 レオンは一軒家の扉を叩く。


「カイル、いるか?」


 返事はない。

 もう一度、少し強く扉を叩く。


「カイル」


 暫くして、室内から何かが倒れる音が聞こえた。

 続いて、金属同士がぶつかる音が響く。


「少し待って!」


 慌ただしい足音が近づいてくる。

 扉が開き、乱れた緑色の髪をしたカイルが顔を出した。

 頬には黒い煤のような汚れがついている。


「レンだったんだ。どうしたの?」


「食事はしたか?」


「したよ」


「いつだ?」


 カイルの動きが止まった。


「……昨日?」


「本当に昨日か?」


「一昨日だったかもしれない」


 レオンは小さく息を吐き、持ってきたパンと焼いた肉を差し出した。


「食べろ」


「ありがとう。ちょうど何か食べようと思ってたんだ」


「前も同じことを言っていた」


「今回は本当だよ」


 カイルは食事を受け取り、レオンを中へ招いた。

 外から見た時は普通の家だったが、扉の内側は研究道具で埋め尽くされている。

 床には、様々な色や形をした魔石。

 壁際には、採取した場所ごとに分けられた魔鉱石。

 棚の上には、幾つもの魔法具と分解された部品が並んでいる。


 無造作に置かれた箱の中には、僅かではあるがオリハルコンまで入っていた。

 机の上には、複雑な魔法陣が描かれた図面が何枚も広げられている。


 書きかけのメモ。

 削られた魔鉱石。

 魔力を通すための細い金属線。

 何に使うのか分からない魔法具。

 足の踏み場がないほど多くの物が置かれていた。

 以前訪れた時より、さらに散らかっている。


「少しは片づけた方がいいんじゃないか?」


「どこに何があるか、僕には分かってるよ」


「この前は、探していた魔石を踏んで割っただろ」


「あれは置いた場所が悪かったんだ」


「置いたのはカイルだろ」


「……そうだったかな?」


 カイルは視線を逸らした。

 レオンは床に置かれた魔法具を踏まないように進み、研究室の奥へ入る。

 中央の机には、ほかの物とは違い、魔鉱石が綺麗に二つへ分けて並べられていた。


 左側にあるのは、《アルカナ迷宮》から採取した魔鉱石。

 右側にあるのは、《魔脈大坑道グランヴァン》から持ち帰った魔鉱石だった。


「調査は進んだのか?」


 レオンが尋ねる。

 カイルはパンを口へ運びながら、嬉しそうに頷いた。


「うん。ちょうどレンに見せたい物があったんだ」


 カイルは二つの魔鉱石を手に取った。


「含まれている魔力の量だけなら、グランヴァンの物の方が多い。でも、違うのは量だけじゃなかった」


「ほかに何が違う?」


「魔力の流れ方だよ」


 カイルが魔鉱石を光へ透かす。


「アルカナ迷宮の物は、鉱石の中に魔力が溜まっている。でも、グランヴァンの物は常にどこかへ流れようとしているみたいに動いてるんだ」


「魔脈との距離が関係しているのか?」


「その可能性はあるよ。ただ、二つだけじゃ断定出来ない」


 カイルは魔鉱石を机へ戻した。


「ダンジョンの難易度が高いほど、その地下を流れる魔脈が太いのか。それとも魔脈の性質によって、ダンジョンの形や魔物が変わるのか。まだ分からないことが多過ぎるんだ」


「セルヴァリアの魔鉱石も必要か?」


 カイルが食べる手を止めた。


「セルヴァリアへ行けるようになったの?」


「ああ。今日、A級へ上がった」


 レオンが新しい冒険者証を見せる。

 カイルはA級の文字を確認すると、嬉しそうに笑った。


「おめでとう、レン」


「ありがとう」


「それなら、出来ればセルヴァリアの最奥にある魔鉱石を採ってきてほしい」


「最奥の物でなければ駄目なのか?」


「途中の物もあった方がいいけど、特に欲しいのは最奥の物だよ」


 カイルは紙の余白へ、簡単な図を描き始めた。


「セルヴァリアでは、魔脈から流れ込んだ魔力が草木や魔物の生命力に変わっていると言われてる。そこの魔鉱石を調べれば、魔脈の魔力がどうやって別の力へ変わるのか分かるかもしれない」


「採ってくる」


「出来れば、周囲の土や岩も一緒に持ち帰ってほしい。採取した時に近い状態で残っていた方が調べやすいから」


「ああ」


 カイルは少しの間、レオンの顔を見つめた。

 何かを言いたそうにしている。


「どうした?」


「セルヴァリアには、一人で行くの?」


「そのつもりだ」


「それなら、僕も……」


 カイルは途中で言葉を止めた。

 少し考えた後、首を横へ振る。


「いや、やめておくよ」


「行かなくていいのか?」


「行きたいよ。セルヴァリアの中がどうなっているのか、自分の目で確かめたい。魔鉱石も自分で採取したいしね」


「なら、一緒に来るか?」


 その問いに、カイルはすぐには答えなかった。

 やがて、困ったように笑う。


「僕が行ったら、邪魔になるだけでしょ?」


「魔法具を使って戦えるだろう」


「グランヴァンより危険なA級ダンジョンだよ。今の僕が持っている魔法具だけで、最後まで戦えるとは思えない」


 これまでレオンが見たカイルの戦い方は、全て魔法具を使ったものだった。

 魔法陣が刻まれた道具へ魔力を流し、内部に組み込まれた魔法を発動する。

 カイル自身の属性魔法は、一度も見せていない。


「途中で魔法具が使えなくなったら、レンが僕を守りながら進むことになる。それなら、最初から一人で行った方が安全でしょ?」


「そうだな」


 レオンは否定しなかった。

 カイルが僅かに頬を膨らませる。


「そこは少しくらい、邪魔じゃないって言ってくれてもいいんじゃない?」


「危険な場所で嘘を言っても仕方がない」


「そういうところだよ、レンは」


 カイルは呆れたように息を吐いた。

 だが、レオンはカイルが本当に足手まといになるとは考えていなかった。

 この世界で、四つの属性へ適性を持つ者は一人しかいない。


 レイン魔導国家第二王子。

 カイン・レイン。


 カイルがその正体であることを、レオンは知っている。

 カインは四属性の攻撃魔法を使う。

 原作の知識が正しければ、その火力は攻略対象達の中でも特に高い。

 しかし、現在のカイルはその力を隠していた。

 これまで一度も、自分の属性魔法をレオンへ見せていない。

 四属性を使えば、カイン殿下であることが知られてしまう。


 クラリスも全属性へ適性を持っているが、現在周囲に知られているのは二属性だけだ。

 公に四属性を扱える者は、カイン殿下しか存在しない。

 カイルが正体を隠したまま同行すれば、魔法具だけで戦わなければならない。

 レオンもまた、無詠唱魔法を隠したまま進むことになる。

 互いに本来の力を出せないまま、A級ダンジョンへ挑む。

 それは確かに危険だった。


 カイルも、レオンが何かを隠していることには薄々気づいているのかもしれない。

 それでも、確かめようとはしなかった。

 レオンが話さない以上、無理に踏み込まない。

 そのために、自分から同行を諦めたようにも見えた。


 レオンも同じだった。

 カイルの正体を知っていることも。

 四属性を使えることも。

 本人へ告げるつもりはない。


「最下層の魔鉱石は採ってくる」


 レオンが言う。

 カイルの表情が明るくなった。


「本当に?」


「ああ。周囲の土や岩も必要なんだろ?」


「うん。採取した時の状態に近い方が調べやすい」


「分かった」


「ありがとう、レン」


 互いに何かを隠している。

 それを知りながら、二人は相手の秘密へ踏み込まなかった。


「それなら、これを持っていって」


 カイルが机の引き出しを開ける。

 中から取り出したのは、小さな青緑色の石が嵌め込まれた護符だった。

 細い鎖がついており、首から下げられるようになっている。


「魔法具か?」


「《清浄の護符ピュリファイ・チャーム》僕が作った試作品だよ」


 レオンは護符を受け取った。

 中央の石には、細かな魔法陣が刻まれている。


「毒を無効化出来るのか?」


「弱い毒なら、自動で分解してくれる。強い毒は完全に消せないけど、身体へ広がる速度を遅く出来ると思う」


「思う?」


「試作品だって言ったでしょ」


「人体で試したのか?」


「小型の魔獣では試したよ。毒だけじゃなくて、麻痺や眠り、幻覚にも多少は効果がある」


 完全に状態異常を防ぐ魔法具ではない。

 身体へ影響が広がる速度を遅らせ、治療するまでの時間を稼ぐための物らしい。

 発動する度、中央の魔石へ蓄えられた魔力を消費する。


「魔力がなくなったら、ここから補充出来る」


 カイルが護符の裏側を指す。


「ただし、レンは絶対に少しずつ流してね」


「どうしてだ?」


「この魔法具を壊したくないからだよ。レンの魔力量を基準にして作ってないから」


「分かった」


「本当に分かってる?」


「ああ。少しずつ流す」


 カイルはまだ不安そうだったが、護符を返すようには言わなかった。


「必ず帰ってきてよ。最下層の魔鉱石も欲しいけど、レンが戻ってこなかったら意味がないから」


「ああ」


「約束だからね」


「分かった」


 レオンは護符を首から下げ、服の内側へ収めた。

 研究室を出た後、街で必要な物を買い集める。


 食料。

 水。

 回復薬。

 解毒薬。

 採取用の道具。

 魔鉱石を周囲の土ごと保存するための箱。

 着替えと野営道具。


 セルヴァリアの内部で何日過ごすことになるか分からない。

 大量の荷物を抱えたレオンは、宿の部屋へ戻った。

 扉と窓が閉まっていることを確認する。

 その後で、腰につけていた小さな鞄へ手を触れた。


 アイテムバッグ。


 見た目からは想像出来ないほど広い空間が、内部に作られている魔法具だ。

 レオンは買い集めた物を、順番に収納していった。

 カイルが同行しないのであれば、ダンジョンの中でも自由に使える。

 大量の食料や水を持ち込めるため、一人で長期間探索する場合には非常に便利だった。


 それでも、レオンはカイルへアイテムバッグの存在を教えるつもりはなかった。

 原作の乙女ゲームでは、主人公エリシアが魔力侵食症にかかる。

 彼女を救うため、カイン達はある場所へ向かった。

 そこで手に入れるのが、今レオンの持っているアイテムバッグだ。


 その後、カインは魔力侵食症にかかったエリシアの治療法を見つけ、彼女を救っている。

 だからレオンも、グラニウスが危篤に陥った時、このアイテムバッグを取りに向かった。


 原作でエリシアが助かった以上、アイテムバッグに魔力侵食症を治すための何かがある。

 当時のレオンは、そう考えていた。

 だが、実際に手に入れても、アイテムバッグ自体に治療の力はなかった。

 収納した物を別の空間へ保管する。

 それ以外は、どれほど調べても分からなかった。


 代わりに、同じ場所には賢者が残した研究資料があった。

 そこには魔力侵食症の仕組みと、治療へつながる魔法陣が記されていた。

 今のレオンは、原作でカインが治療法へ辿り着けた理由も、アイテムバッグそのものではなく、賢者の研究資料を読んだからではないかと考えている。


 ゲームでは、ダンジョンから何を持ち帰り、何を調べたのかまで詳しく描かれていなかった。

 アイテムバッグを入手するイベントの後、カインが治療法を見つける。

 ただ、その順番だけが描かれていた。

 だからレオンは、二つを直接結びつけてしまった。

 それでも、アイテムバッグをカイルへ見せてよいことにはならない。


 原作のカインは、この魔法具に刻まれた魔法陣を解析している。

 内部へ別の空間を作り、物を出し入れする仕組み。

 その構造を理解したことで、自空間魔法の原理へ辿り着いた。


 そして、その技術を応用して龍脈を動かす。

 王都に暮らす誰もが属性魔法を使えるようにするため、別の土地を流れていた龍脈を王都へ通した。

 その結果、北竜が王都を襲い、多くの犠牲者が出る。


 今のカイルがアイテムバッグを調べれば、原作より何年も早く自空間魔法を理解する可能性がある。

 だから、見せることは出来ない。


 レオンは最後の食料を収納し、アイテムバッグを服の下へ隠した。





 一方、研究室に残ったカイルは、閉じられた扉を暫く見つめていた。

 レンなら、普通の魔物に負けるとは思えない。


 剣の腕。

 氷魔法。

 尽きる様子のない魔力。

 回復魔法まで使える。

 毒や麻痺についても、渡した護符と回復薬があれば対処出来るだろう。


「最後に心配なのは、魔力感知だけかな……」


 レオンは魔力を感じ取ることが苦手だった。

 絶えず地形が変わり、植物の中を魔力が流れるセルヴァリアでは、その弱点が大きくなるかもしれない。

 そこまで考え、カイルはグランヴァンから戻ったレオンが持っていた魔法具を思い出す。


 《魔脈の片眼鏡》


 魔力の流れを、目で確認出来る魔法具。

 身につければ、魔力を感知出来なくても、その動きを視覚で捉えられる。


「……必要ないか」


 カイルは小さく笑った。


「片眼鏡があれば、僕が誘導しなくても魔力の流れを見られる」


 自分が同行しなければ、レオンは隠している力を使える。

 魔力感知の弱点も、既に別の方法で補っている。


「だったら、僕がついていく理由は本当にないね」


 少し寂しそうに呟いてから、カイルは机へ向き直った。

 自分に出来るのは、無事に戻ってくることを待つこと。

 そして、レオンが持ち帰る三つ目の魔鉱石を調べることだった。





 数日後。

 レオンは《還命樹海セルヴァリア》の入口に立っていた。

 目の前には、巨大な樹木が絡み合って作られた門がある。

 その中央には、人の頭ほどの大きさを持つ緑色の魔石が埋め込まれていた。

 レオンは右手を魔石へ触れさせる。

 掌へ淡い光を集め、回復魔法の魔力を流した。


 緑色の魔石が光を放つ。

 絡み合っていた樹木が、根を引きずるように左右へ分かれていく。

 門の奥には、太陽の光すら届かない深い森が広がっていた。

 草木が生い茂り、僅かに開いている道の形も少しずつ変化している。


 レオンは《魔脈の片眼鏡》を右目へつけた。

 視界が変わる。

 地面の下。

 木々の幹。

 葉の一枚一枚。

 森の至る所へ、緑色の魔力が流れていた。

 その全てが、森の奥にある一つの場所へつながっている。


「見えるなら、迷うことはないな」


 レオンは腰の剣へ手を添えた。

 変化し続ける森。

 傷ついた魔物すら回復させる生命の力。


 A級ダンジョン《還命樹海セルヴァリア》


 レオンは一人、開かれた門の先へ足を踏み入れた。

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