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乙女ゲーの辺境伯に転生したので奴隷落ちする悪役令嬢を金貨2万枚で救おうと思います  作者: トンビが鷹を産んだトンビの方
帝国の頭脳と和平条約

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第241話 未来を担う者達

翌朝 ノルディア邸の正門前には二台の馬車が並んでいた

帝国へ帰るジークハルトとルーカス

それと王都へ帰るアレクとレックス

互いに同じ日に出発することとなり

最後の別れの挨拶が交わされていた


「短い間でしたがありがとうございました」


ジークハルトはレオンへ向かって一礼する

レオンも静かに頭を下げた


「こちらこそありがとうございました またお会い出来る日を楽しみにしています」


ジークハルトは穏やかに微笑む


「レオン殿 一つお願いがあります」


「何でしょうか?」


「これからはルーカスと同じように接していただけませんか? 名前もジークと呼んでいただけると嬉しいです」


その言葉にレオンは少し驚いた

帝国第一皇子が ここまで歩み寄ってくれるとは思っていなかったからだ

レオンは小さく笑う


「分かりました 」


「よろしくお願いします」


「ジーク」


ジークハルトも嬉しそうに微笑んだ


「ありがとうございます」


そう言うとジークハルトはゆっくりとアレクへ向き直る


「アレク王子 これから先の王国と帝国を考えれば 私達も仲良くしたいと考えています」


アレクは笑って肩を竦めた


「だったら王子も皇子も無しだ 敬語も要らない立場なんて忘れて話そうぜ」


その言葉にジークハルトは僅かに目を見開く

調停の会議やノルディアで過ごした数日間では

見たことのない一面だった

だが その驚きも一瞬だった

すぐに穏やかな笑みへ戻る


「分かりました よろしく アレク」


アレクは満足そうに笑った


「よろしくな ジーク」


そのやり取りを見ていたレオンは心の中で苦笑する

確か"乙女ゲーム"でもアレクは俺様王子という設定だった

今まで見せていた第一王子としての姿ではなく

これが本性なのかもしれない

そう考えていると少し後ろから声が聞こえた


「レオン」


振り返ると


ルーカスが腕を組んで立っていた


「次は帝国へ来い その時にもう一度勝負だ」


レオンは笑みを浮かべる


「ああ だがその時も勝たせてもらう」


ルーカスは不敵に笑った


「次は負けん」


二人は固く握手を交わした

それぞれが次に会う日を約束するように

やがてジークハルトとルーカスは帝国へ

アレクは王都へ向かう馬車へ乗り込む

馬車はゆっくりと動き出した

レオンはその姿が見えなくなるまで静かに見送り続けた

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