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乙女ゲーの辺境伯に転生したので奴隷落ちする悪役令嬢を金貨2万枚で救おうと思います  作者: トンビが鷹を産んだトンビの方
帝国の頭脳と和平条約
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第226話 武人達の親睦

昼過ぎ ノルディア邸の訓練場には 各国の武人達が集まっていた

会談を終えたレオン達は そのまま訓練場へ移動してきたのである

レオンは訓練場を見回していると 少し離れた場所で話している二人の姿が目に入った

ルーカスとエミルだった

二人は穏やかな表情で言葉を交わしている

その様子を見たレオンは思わず呟いた


「随分仲がいいな……あの二人」


隣に立つゼムが小さく微笑む


「最近は毎朝 あのような感じです」


「毎朝?」


レオンは少し驚いた表情を浮かべた


「はい 最初はぼっちゃまのお話をされていたそうです お二人とも ぼっちゃまを高く評価しておりますので 自然と話が弾んだのでしょう その後ルーカス殿が模擬戦を申し込まれまして それ以来 毎朝お二人で剣を交えておられます」


レオンは苦笑する


「そうだったのか それにしても……絵になる組み合わせだな」


「そのようですね」


ゼムも静かに頷いた


ノルディア邸の訓練場

広い訓練場にはレオン達が集まっていた

レオン

ジークハルト

ルーカス

レックス

ガレス

リック

エミル

そしてゼム

中央には実剣 木剣 刃を潰した剣が並べられている

全員の視線がゼムへ集まった

ゼムは一歩前へ出る


「それでは始めましょう」


静かな声が訓練場へ響く


「まず一つ 試合形式は開始前に対戦者同士で決められることをおすすめします」


レックスが小さく頷く


「なるほど」


ゼムは並べられた武器へ視線を向けた


「王国 帝国 教国では使用する武器や勝敗の決め方が異なります 互いの認識が違ったまま試合を始めれば思わぬ事故にも繋がります そのためどの国の試合形式で行うかを最初に決めるのが慣例となっております」


説明を聞き終えたルーカスが一歩前へ出た


「レックス殿」


呼ばれたレックスが一歩前へ出る


「何でしょう?」


「一戦 頼みたい」


短い言葉だった

レックスは静かに頷く


「喜んでお受けいたします」


ルーカスは続ける


「今日は互いに馴染みが少ない教国式でしたいと思う」


レックスは理由を察したように頷いた


「怪我を避けるためですか?」


「ああ 一応 親睦だからな」


その一言にエミルも静かに頷く


「承知しましたそれでは私が審判を務めます」


ガレスは腕を組みながら笑った


「教国式なら安心して見ていられるな」


ジークハルトも穏やかに口を開く


「では 始めましょう」


ルーカスとレックスは互いに向かい合う

二人はゆっくりと剣を抜き 静かに構えた

訓練場を包んでいた空気が一瞬で張り詰める

各国を代表する武人同士の親睦試合が今始まろうとしていた

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