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乙女ゲーの辺境伯に転生したので奴隷落ちする悪役令嬢を金貨2万枚で救おうと思います  作者: トンビが鷹を産んだトンビの方
帝国の頭脳と和平条約
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第225話 未来のために

静寂を破ったのはレックスだった


「私からも一つ お聞きしてもよろしいでしょうか?」


ジークハルトは静かに頷く


「もちろんです」


「魔獣の活性化の原因については どのようにお考えなのでしょうか」


会議室の視線が再びジークハルトへ集まる

ジークハルトは少し考えるように目を伏せた


「現時点では断定できません ですが帝国では龍脈が関係している可能性が高いと考えております」


アレクが小さく眉をひそめる


「龍脈……ですか」


「はい バルト山脈一帯の龍脈に何らかの異変が起きている可能性があります その調査のためにも 本来であれば帝国とノルディアで調査隊を編成したいと考えております」


レオンも静かに頷いた


「私も同意見です 原因を突き止めなければ根本的な解決にはなりません」


ジークハルトは続ける


「ですが それはまだ先の話になりそうです 調査隊の編成には 人員の選定や物資の準備 両国の調整など 多くの時間を要します その間にも魔獣の活性化が進む可能性は否定できません」


会議室が静まり返る

ジークハルトはアレクを真っ直ぐ見つめた


「だからこそ私は 一刻も早く和平条約を締結する方が良いと判断いたしました そしてアレク殿下には 本日お話しした内容をエルグランド国王陛下へお伝えいただきたいのです」


アレクは力強く頷く


「承知しました 父上へ私から直接ご報告いたします」


ジークハルトは穏やかに微笑んだ


「ありがとうございます 互いに良き未来が訪れるように」


その言葉を最後に会議室は静かな空気に包まれた

これで三国会談の議題は すべて終了した

そう誰もが思った その時だった

勢いよく椅子から立ち上がる人物がいた

それはルーカスだった


「話は終わったな!」


突然の大声に 全員の視線がルーカスへ集まる

ルーカスは満面の笑みを浮かべている


「ここにいる武人 これだけ集まることなんてそうそう無い!親睦も兼ねて 一戦手合わせを願いたい!」


会議室が一瞬静まり返る

レオンは額へ手を当て小さくため息を吐いた


「珍しい大人しくしてると思えば……やっぱり言い出したか」


その隣では ジークハルトも同じように頭を抱えている


「はぁ……会議が終わるまで大人しくしているよう言っておいたのですが……」


ルーカスは気にした様子もなく笑う。


「会議は今終わっただろ?せっかくの機会なんだ いいじゃないか!」


レオンとジークハルトは顔を見合わせる

そして同時に二人はもう一度大きくため息を吐いた

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