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乙女ゲーの辺境伯に転生したので奴隷落ちする悪役令嬢を金貨2万枚で救おうと思います  作者: トンビが鷹を産んだトンビの方
帝国の頭脳と和平条約
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第224話 共通の脅威

ノルディアの会議室には静寂が流れていた


「なるほど……」


アレクは静かに息を吐いた


「確かに それだけの情報が揃っているのであれば、偶然と片付けるのは難しいでしょう」


レックスもゆっくりと頷く


「私も同意見です ですが一つ疑問があります」


レックスは真っ直ぐレオンを見た


「魔獣の活性化が起きているとして 何故 その情報をここまで重要視されているのでしょうか?騎士団が討伐を続ければ済む話ではありませんか」


その問いに答えたのはジークハルトだった


「それは 帝国が二十数年前に経験しているからです」


会議室の視線がジークハルトへ集まる


「二十数年前 帝国ではバルト山脈周辺で魔獣の活性化が確認されました バルト山脈は帝国南部に位置する地域です 最初の兆候は現在と同じです ボアの増加 上位種との遭遇率の上昇 そしてワイバーンの出誰もが局地的な異変だと考えていました」


ジークハルトは静かに続ける


「しかし数か月後 山から溢れ出した魔獣は帝国南部一帯を襲いました それが帝国に記録されている魔獣の氾濫です」


アレクとレックスは息を呑んだ

ジークハルトは二人を見据える


「先程お話しした通りです 帝国は魔獣の氾濫を食い止めるため 一万の軍勢を討伐へ向かわせました ですが帝国軍一万は壊滅寸前まで追い込まれたそうです」


会議室は静まり返る


「それほどまでに 魔獣の氾濫とは恐ろしい災害なのです」


ジークハルトは静かに言葉を締めくくる


「私達が恐れているのは戦争ではありません 国境を越えて襲ってくる魔獣です その脅威に国境は関係ありません……だからこそ帝国とノルディアは手を取り合う必要があるのです」


誰も言葉を発しない

会議室を包む静寂は、先ほどまでとはまるで違う重みを帯びていた

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