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乙女ゲーの辺境伯に転生したので奴隷落ちする悪役令嬢を金貨2万枚で救おうと思います  作者: トンビが鷹を産んだトンビの方
帝国の頭脳と和平条約
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第220話 三国の要人


翌朝ノルディア邸 正門は澄み渡る青空の下

レオンはゼム ガレス エミル フローラと共に正門で待っていた

今日は帝国の皇子方を迎え

その後 三カ国会談が行われる

王国 帝国 教国 三つの国の未来を左右する一日

自然と空気も引き締まっていた

やがて馬車の音が近づいてくる


「ぼっちゃま 到着されたようです」


ゼムの言葉に全員が正門へ視線を向ける

二台の馬車がゆっくりと邸の前で止まった

御者が扉を開く

最初に姿を現したのは陽光を受けて輝く銀髪

吸い込まれるような翡翠色の瞳

落ち着いた雰囲気を纏う青年

帝国第一皇子 ジークハルトだった

続いてもう一人の青年が馬車を降りる

同じ銀髪に翡翠色の瞳

兄によく似た容姿の帝国第二皇子 ルーカスだった

ルーカスはレオンを見ると小さく口元を緩める


「待ってたのか 律儀な奴だな」


レオンは苦笑した


「別にお前を待ってたわけじゃない ジークハルト殿下をお迎えするためだ」


一瞬の沈黙が流れる

ルーカスは小さく鼻で笑う


「……そういうところは相変わらずだな」


そのやり取りを見たジークハルトは穏やかに微笑んだ

レオンはジークハルトへ向き直り一礼する


「ようこそお越しくださいました ジークハルト殿下」


ジークハルトも優雅に一礼した


「昨日は急遽 宿まで手配していただき感謝します レオン辺境伯」


レオンは微笑む


「お気遣いいただきありがとうございます 少しでもごゆっくりお過ごしいただけたのであれば幸いです」


ジークハルトは静かに頷いた


「快適に過ごさせていただきました」


その時 邸の中から足音が聞こえてくる

姿を現したのは アレクとレックスだった

アレクはジークハルトの前まで歩み寄り一礼する


「初めまして 王国第一王子 アレク・エルグランドです」


ジークハルトも優雅に一礼した


「帝国第一皇子 ジークハルト・ヴァルハイトです お会いできて光栄です」


二人は静かに顔を上げる

王国と帝国

次代を担う第一皇子同士

互いの視線が静かに交わる

そこには敵意はない

だが 互いの器を見極めようとする静かな緊張感が漂っていた

レオンは静かに口を開く


「ご紹介いたします こちらは王国近衛騎士団団長 レックスです」


レックスは深く一礼する


「王国近衛騎士団団長 レックスと申します」


ジークハルトは穏やかに頷いた


「よろしくお願いします」


レオンは続ける


「こちらは帝国第二皇子 ルーカス・ヴァルハイト殿下でございます」


レックスは改めて一礼した


「お会いできて光栄です」


ルーカスは短く頷く


「ああ」


レオンは全員を見渡した

王国 帝国 教国

三カ国の要人がついに一堂に会した

レオンは一礼する


「皆様 会談の準備が整っております どうぞこちらへ」


アレクとジークハルトは同時に頷いた


「お願いします」

「よろしく頼む」


一行はゆっくりと邸の中へ歩き出す

歴史に残る三カ国会談が今まさに始まろうとしていた

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